見出し画像

撰石積記 voL.5 ~言い訳の理由~

疲れた、けど、やり切ったっ!! という話。

「試験研究は、始まったときに半分終わっている。」

 まだ大学生だったころに、先輩に言われた。 

 (半分、は言い過ぎだろう。)

 そのときは、勝手にそんな風に思っていた。


 いま振り返ってみると。

 言い得て妙、な話だと。

 思わずにはいられない。


 きょうは、夏のように暑かった。

 にじんだ汗とt飛び散った泥が固まって、顔にへばりついていた。

 そんなときであっても、ふと。

 昔ことを、思い出すのは、

 なんとも妙なものだ。


山場のてっぺん。

 年末から準備してきた仕事が、今日から本格始動した。

 本格始動といいつつ、先の言葉のように、

 もうすでに、だいたい終わったようなものだ。


 あしたも、まだ作業は続くが、残務処理のようなもので、さして難しいということはない。


 ようやくここまで、たどり着いた。

 なかなか長かったな。


おれは、やり切れたのか。


 問: やりきれたか。

 答: …、NO、かな。


 もっとやれたことはあった。

 もっと質の高い仕事にできたはずだ。


 (まだまだ、だったな)


 自分で自分の仕事にダメを出すのは、ちょっとしたむなしさがあるものだ。でも、これまで自分の仕事に満足したことはない。


 もっとうまくやれるはずだ。

 自分はもっとやれるはずだ。


立ち上がるために。


 失敗して立ち上がるには。

 必要なものがある。


 言い訳、だ。


 「じぶんは、もっとやれるはずだ。」

 「今回は時間がなかった」

 「たまたま調子が悪かった」


 そんな言葉で良い。

 自分はまだやれると。

 言い続けたい。



 そうしたらいつか。

 じぶんはじぶんに。

 満足できるようになるはずだ。



___________


 まぁ、いうほど失敗したわけでもなく、順調だったんだけどね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?