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口語句集 しゃべり言葉の作品と解説 ① 〜エッセイ〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句の様々なことについてご紹介していく記事です


口語句集
しゃべり言葉の作品と解説 ①

今回は下記の口語句集から、

作品5句と、その季語、句の意味をごく短く記してご紹介したいと思います。

ふだんしゃべるような言葉でつくった句になります。

俳句の自句自解に対しては様々な見解があるようですが個人的な考えで行うことにします。

よろしければ楽しんでいってください。


口語句集『花見』
〜しゃべり言葉の作品集〜 より


花見して平和をしんじきっていた

季語∶花見(晩春)

【句意】
毎年こうして花見をしながら、この先もずっと平和な世の中がつづくのだろうとどこかで信じきっていたことだなぁ




ちる桜真向かうほかにありません

季語∶ちる桜(晩春)

【句意】
先の戦争を思いつつ次の戦争の当事者になるかもしれない自分、いさぎよくちる桜と対峙するほかにないことだ



五重の塔鳩もすずめものどかです

季語∶のどか( 三春 )

【句意】
春の日がさすのどかな一日、歴史ある寺院の五重の塔のそばで私だけでなく鳩もすずめもどこか安らかに居るよ



来る傘はあなたでしたか春しぐれ

季語∶春しぐれ( 三春 )

【句意】
やんではまた降りだす春のしぐれ、傘を深くさして道を歩いて来るのは、ほかでもないあなただったのですね



朝はみなだまっていますしじみ汁

季語∶しじみ汁( 三春 )

【句意】
昨夜の残りもののしじみ汁をいただく朝食、家族はみなそれぞれに黙って一日のはじまりに気を重くしているよ



不定期になりますが、第2回、第3回と順次投稿していければと考えています。

よろしければまたご覧になってみてください。


いつも
ご覧いただき
ありがとうございます

写真素材∶photo AC 様


*試験的な取り組みをまとめた記事です

*至らない点、十分に書きつくせていない部分もあると思いますがご容赦ください

*俳句については個人、団体によって様々な考え方や見解があります


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