現代語俳句への旅 26 ~地球ごと〜
「 地球ごと 」
~現代語俳句集~
何もかもあたらしい朝うぐいすよ
日だまりに木のたましいか梅の花
この家にもあるものがたり飾り雛
飾り雛流行りやまいもなんのその
わらうときみないちぞくよ雛の宴
酒酌んで過去もみらいも春のゆめ
ひなの宴かたらうによい月が出て
耕人よおおむかしからそらのした
豊じょうのゆめひとにぎり春の土
耕人にかわりつづける世のなかよ
◇
いなかから来たのどかさの東京よ
歳月を忘れながらよたんぽぽ吹く
卒業あとかえるところのない空よ
夜行バス故郷でさめたはるのゆめ
そらじゅうの梅のしろさよ長寿村
たいようが両手広げてうららかよ
わがさいぼう三十七兆日あたたか
遍路ゆく日ざしのおもてなしの国
歩き遍路さようならしかない旅か
地球ごとなるようになる長閑さよ
Kusabue
いつも
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