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sorasagano
現代語俳句への旅 15
「むきあう心」
~現代語俳句集~
敵もまたおおいなる山ラグビーよ
自転車のひとりひとりがあきの雲
色鳥というたくさんのひかりとぶ
ほがらかにわらいだすのが今年酒
新酒の香時代をこえてゆくことよ
しずかさを聞いているひと秋の庭
台どころまかせたある日檸檬の香
とうきょうへ上りゆく日の鮭弁当
町というちいさなあかりあまの川
あまのがわみな百年のゆめのなか
◇
ハロウィンの教会つつむ大きな夜
月という大きな灯りハロウィンよ
ウイスキーはるかな国の秋のいろ
あるようなないような島月のうみ
この星とむきあうこころ冬が来る
十一月背をおすかぜが吹くことよ
まねき猫日ざしまねいて冬うらら
しら息のはてにあるのが佐渡ヶ島
ひとりひとりおもうじぶんが凩と
村じゅうのうわさともども落葉焚
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