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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
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#ポエム

あるく鳩羽ばたきがちよ明日の春

あるく鳩羽ばたきがちよ明日の春

季語:あすのはる( 晩冬 ) 現代俳句

明日の春は、すぐそこまで春が来ていること

公園などの鳩、歩いたり
羽ばたいたりして日を過ごしています

島に陽のあたりどおしよふゆの海

島に陽のあたりどおしよふゆの海

季語:冬の海( 三冬 ) 現代俳句

冬の海は、冬季の海のこと

来月2月4日(金)は立春
一日一日少しずつ春になっていく時期です

寒つばきおしみなく花くりだして

寒つばきおしみなく花くりだして

季語:かんつばき( 晩冬 ) 現代俳句

寒椿は、寒中に咲く椿のこと

今日で1月も終わりですね
春にむけて様々な花が咲き始めているようです

世の中のなにかが変わり降る雪よ

世の中のなにかが変わり降る雪よ

季語:ゆき( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

世の中の雰囲気の変化に、何となく
また確かに気づく瞬間というのもあります

雪の夜よろくろのおとと土のおと

雪の夜よろくろのおとと土のおと

季語:ゆきのよ( 晩冬 ) 現代俳句

雪の夜は、雪が降りつづく静かな夜のこと

陶芸のろくろ、手回しや
足踏み、電動ろくろなど様々なようです

白鳥がいて暮れのこるみずうみよ

白鳥がいて暮れのこるみずうみよ

季語:はくちょう( 晩冬 ) 現代俳句

白鳥は、カモ科ハクチョウ属の鳥の総称

白鳥は大変大きく・重く、飛び立つ際には
水面を走るように長い助走をつけるそうです

いっぽんのまんねん筆も春を待つ

いっぽんのまんねん筆も春を待つ

季語:春を待つ( 晩冬 ) 現代俳句

春を待つは、春の訪れを待つ心のこと

万年筆、昔からある黒・赤色ばかりでなく
カラフルな色のものも多くなっているようです

窓口よだれかのためにふゆの薔薇

窓口よだれかのためにふゆの薔薇

季語:冬薔薇( 三冬 ) 現代俳句

冬薔薇は、冬に咲いている薔薇のこと

駅や街など、様々な窓口があって
相談におとずれる方々も多いのかもしれません

消防車おとたててゆくひろい世よ

消防車おとたててゆくひろい世よ

季語:しょうぼうしゃ( 三冬 ) 現代俳句

消防車は、消火活動のための車両のこと

街では、パトカー、救急車、
消防車などの音が夜でもよく響いています

ゆきはゆきからすは鴉しずけさよ

ゆきはゆきからすは鴉しずけさよ

季語:雪( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

降る雪の白さと、一羽の鴉の黒さ
冬の風景からはしずけさを感じることが多いです

鹿のこえそのおくからよふゆの霧

鹿のこえそのおくからよふゆの霧

季語:冬の霧( 三冬 ) 現代俳句

冬の霧は、冬に立つ霧のこと

霧は、深くかかると
本当にあたりが真っ白で何も見えくなります

冬木の芽伸びしろだけがある空よ

冬木の芽伸びしろだけがある空よ

季語:ふゆきのめ( 三冬 ) 現代俳句

冬木の芽は、ほころぶ春を待つ木の芽のこと

秋ごろから芽吹いて冬を越し、
春に芽吹く木の芽というのも多いそうです

犬がきえ犬小屋がきえふゆすみれ

犬がきえ犬小屋がきえふゆすみれ

季語:冬菫( 晩冬 ) 現代俳句

冬すみれは、春が来る前に咲くすみれのこと

近所の飼い犬や犬小屋、いつからか
ふと見かけなくなるといったこともよくあります

いちねんにいちどの雪か街のこえ

いちねんにいちどの雪か街のこえ

季語:ゆき( 晩冬 ) 現代俳句

雪は、冬に降ってくる白い氷の結晶のこと

1年に1度か2度、もしくはまったく
雪の降らない地域も少なくないようです