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俳句 作品一覧

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#note

にこにこと生死をこえて日向ぼこ

にこにこと生死をこえて日向ぼこ

季語:ひなたぼこ( 三冬 ) 現代俳句

日向ぼこは、冬の日ざしに温まること

歳をとられた方のなかには、もう何もかも
うけいれるといった様子の方もおられます

だいぶつは衆生とひとつふゆの月

だいぶつは衆生とひとつふゆの月

季語:ふゆのつき( 三冬 ) 現代俳句

冬の月は、寒々と輝く冬の月のこと

大仏、奈良は盧遮那仏、
鎌倉は阿弥陀仏だそうです

寝ぶくろよテントにもある隙間風

寝ぶくろよテントにもある隙間風

季語:すきまかぜ( 三冬 ) 現代俳句

隙間風は、戸などの隙間から吹き込む風

冬キャンプでは、テントの
隙間風対策もかかせないことの1つだそうです

アルプスが湧きつづけるか寒の水

アルプスが湧きつづけるか寒の水

季語:かんのみず( 晩冬 ) 現代俳句

寒の水は、寒中の水のこと

寒の水、水道水なども
冷蔵庫で冷やすよりきんと冷たく感じられます

五重の塔五重をつたうふゆのあめ

五重の塔五重をつたうふゆのあめ

季語:ふゆのあめ( 三冬 ) 現代俳句

冬の雨は、冬に寒々と降る雨のこと

五重の塔、昭和・平成の時代にも
新しい塔が多く建立されたそうです

部屋猫にまどあかるいぞふゆの月

部屋猫にまどあかるいぞふゆの月

季語:冬の月( 三冬 ) 現代俳句

冬の月は、寒々と輝く冬の月のこと

飼い猫、可愛らしさと同時に
気づかされたり、考えさせられる事もあります

ゆうぞらよ赤みがさして冬木の芽

ゆうぞらよ赤みがさして冬木の芽

季語:ふゆきのめ( 三冬 ) 現代俳句

冬木の芽は、春にほころびる冬木の芽のこと

今年の立春は、
2月4日(金)だそうです

こえふたつたたかう空か寒がらす

こえふたつたたかう空か寒がらす

季語:寒鴉( 晩冬 ) 現代俳句

寒鴉は、寒中に見かける鴉のこと

鴉は、縄張り争いなど
空でも地上でもよく争っているようです

くらくても松のすがたよふゆの月

くらくても松のすがたよふゆの月

季語:ふゆのつき( 三冬 ) 現代俳句

冬の月は、寒々と輝く冬の月のこと

松の影は、どこからどうみても
「松」といったたしかな存在感があります

アルプスよざわわざわわと水仙花

アルプスよざわわざわわと水仙花

季語:すいせん( 晩冬 ) 現代俳句

水仙は、ヒガンバナ科スイセン属の植物

日本アルプスを背景に
咲き揺れる水仙を詠んでみました

あさひより燃えてゆうひよ雪の山

あさひより燃えてゆうひよ雪の山

季語:ゆきのやま( 三冬 ) 現代俳句

雪の山は、雪が積もった山のこと

朝日と夕日、実際の様子や
心での感じ方もまた違っていておもしろいです

寒つばき島とひとつに日あたって

寒つばき島とひとつに日あたって

季語:かんつばき( 晩冬 ) 現代俳句

寒つばきは、立春前の早咲きのつばきのこと

新年の松の内、今日15日で
期間が長い地域でも明けるそうです

発つ鳥よ日がさしこんで狩りの山

発つ鳥よ日がさしこんで狩りの山

季語:かり( 三冬 ) 現代俳句

狩りは、山野で鳥獣を追って捕らえること

狩猟をする方々は年々減ってきていて、
野生の鹿や猪などの数は増加しているそうです

枝さきをぽたりぽたりとふゆの霧

枝さきをぽたりぽたりとふゆの霧

季語:ふゆのきり( 三冬 ) 現代俳句

冬の霧は、冬に立つ霧のこと

木の枝や葉についた霧が水滴になって
落ちてくることを、樹雨というそうです