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俳句 作品一覧

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俳句作品の一覧です 1句ずつ発表順にご覧いただけます
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2022年2月の記事一覧

ともに行くこころひとつよ鳥雲に

ともに行くこころひとつよ鳥雲に

季語:鳥雲に入る( 仲春 ) 現代俳句

鳥雲には、北方に帰る鳥が雲間に消えること

春は、秋に渡ってきた鳥たちが
北方へと帰ってゆく時期でもあります

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ふりあげてへいわのくわよ畑打つ

ふりあげてへいわのくわよ畑打つ

季語:はたけうつ( 三春 ) 現代俳句

畑打つは、作物を育てるために畑を耕すこと

鍬(くわ)にも様々な種類と
上手につかうコツがあるそうです

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せんそうをじだいおくれにして桜

せんそうをじだいおくれにして桜

季語:さくら( 晩春 ) 現代俳句

桜は、バラ科サクラ属の植物の一種

染井吉野以外の桜も多いようです
河津桜が開花しはじめているそうです

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花虻につねにいちりん揺れやまず

花虻につねにいちりん揺れやまず

季語:はなあぶ( 三春 ) 現代俳句

花虻は、花にあつまる虻の総称

虻や蜂は近寄りがたい生き物です
口で咬むのが虻、針で刺すのが蜂だそうです

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チューリップ故郷をしのぶ異国人

チューリップ故郷をしのぶ異国人

季語:チューリップ( 晩春 ) 現代俳句

チューリップは、ユリ科の植物の一種

チューリップの原産国はトルコで
日本には江戸時代末期に渡来したそうです

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アフリカ象アフリカ知らず春の雪

アフリカ象アフリカ知らず春の雪

季語:はるのゆき( 三春 ) 現代俳句

春の雪は、立春後にふる雪のこと

日本生まれの象もいるようです
象の繁殖はたいへん難しいそうです

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たんぽぽ吹く表も裏もある路地で

たんぽぽ吹く表も裏もある路地で

季語:たんぽぽの絮( 仲春 ) 現代俳句

たんぽぽは、キク科の多年草のこと

たんぽぽの花言葉は、
「幸福」「神託」「別離」などだそうです

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侵攻といちりんの黄のたんぽぽと

侵攻といちりんの黄のたんぽぽと

季語:たんぽぽ( 仲春 ) 現代俳句

たんぽぽは、キク科の多年草のこと

第一次・第二次大戦のときの
ヨーロッパの状況は凄惨だったようです

現代俳句作品集
〜700句〜

鳥かえる空にもみちがあるように

鳥かえる空にもみちがあるように

季語:鳥帰る( 仲春 ) 現代俳句

鳥帰るは、渡り鳥が北方へ帰っていくこと

鳥雲に入る、という
たいへん情緒ある季語もあります

人びとはあゆみをとめず彼岸西風

人びとはあゆみをとめず彼岸西風

季語:ひがんにし( 仲春 ) 現代俳句

彼岸西風は、春彼岸のころに吹く西風のこと

彼岸は、向こう岸という意味で、
煩悩や迷いを脱した仏の世界をさすそうです

研ぎといで鉛筆画家よ木の芽どき

研ぎといで鉛筆画家よ木の芽どき

季語:このめどき( 三春 ) 現代俳句

木の芽時は、木の芽が吹く時期のこと

鉛筆だけで描く絵画もあるようです
専門の方々を鉛筆画家と呼ぶこともあるそうです

ねむらせておけねこの子と浅間山

ねむらせておけねこの子と浅間山

季語:猫の子( 晩春 ) 現代俳句

猫の子は、春に生まれた子猫のこと

浅間山は長野・群馬の県境にそびえる山
現在も活発な活火山として知られているそうです

百吹いて夕ぞらひとつしゃぼん玉

百吹いて夕ぞらひとつしゃぼん玉

季語:しゃぼんだま( 三春 ) 現代俳句

しゃぼん玉は、吹いて飛ばす石鹸水の気泡のこと

一方で平和の祭典、一方で侵攻の危機
過去にも似た出来事が様々にあったようです

とぶ蝶よ白とも黄ともひかりとも

とぶ蝶よ白とも黄ともひかりとも

季語:ちょう( 三春 ) 現代俳句

蝶は、美しい羽を持つ昆虫の一種のこと

日ざしのなかを飛ぶ蝶
遠いと色の見わけがつきづらいときもあります