第二回多胎児の会


くるみ広場では、多胎児の支援の取り組みとして〈多胎児の会〉を開催しています。
今回、2度目となる会の様子をnoteにもまとめさせて頂きます。
※文字数の関係でインスタグラムには載せれてない部分を加筆しています。

〈第二回多胎児の集い〉を行いました。
今回はご縁あって、中学生の双子のお子様を持つ先輩ママにお越し頂きました。

参加者の皆様、先生方、スタッフの全員が自己紹介をして輪になって話しました🍀
二回目となる回は、下記プログラムに沿って行いました。

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・全員で自己紹介
・今の育児の悩みなど
・先輩ママの過去の育児について
・最近、子供の成長でうれしかったこと
・現在の先輩ママの育児について
・手遊びタイム
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プログラム作成に至るまで、先輩ママとスタッフとで何度も打ち合わせをさせて頂きました。それぞれの想いを伝え合いました。

プログラム作成にあたって先輩ママは
「自分は昔の育児では、うまくできなくて。でも、そのことを会で話してしまうと、今頑張っているママたちに『私の今の育児はダメなものなんだ』と思わせて余計にしんどくしてしまうかもしれない。どうやって話すのが良いか」

と、いつも話しておられました。本当に優しい方なのだなと感じたのを覚えています。

同じ双子育児の当事者であり、皆さんに寄り添っておられるからこそ話される気持ちだと感じました、


当日プログラムを行う中で、先輩ママの育児のお話をきいた他のママさんの一人は、

「私の言いたいことを全部言ってくれた。うまく言葉にできなくて、言葉にする時間もなくて。ありがとうございます」

と話しておられました。


【双子育児は当事者じゃないとわからない】

この言葉を口にされるママさんがすごく多いと感じています。個人的に、そう思われる背景には〈単胎育児前提の社会〉であることも大きいように思います。

育児中だと、双子ベビーカーが通るスペースがない、駅の改札を通れない、階段がある場所にはいけないない、公園の入り口に車止めがあると入れない、邪魔そうに見られる。

産前産後も、即管理入院、小さめに生まれてくることが多いので多くの赤ちゃんが産後はNICUで診てもらうこと、産後の体で母乳・おむつ替え・寝かしつけが同時または交互にやってくる…など。

私も実際にお話を聞く機会や、多胎児に関する講座などで学ばなければ知らなかったことが沢山ありました。

【多胎児育児は当事者じゃないとわからない】
この言葉は、多胎児支援に関わる全員が心に留めておくことだと思いました。

現在の育児に悩みについて話す際、

「保育園に預けるのに罪悪感を感じる。必ずしも預けなくていいのに預けるなんて。他のママはうまくやっているのに」

「やっと授かった子なのに、
強くあたってしまう。寝顔を見れば、とても可愛くて。その度に、なんでこんなにかわいいの怒ってしまったんだろうって」

など、沢山の気持ちを話してくださいました。育児をしているなかで、「大好きなのにうまくできない」「可愛くてたまらないのに、どうして優しくできないんだろう」
このような気持ちは、恐らく育児に携わる全員が経験したのではないでしょうか。


それを聞いた先生方は、この様に優しく話しかけてくださりました。

「保育園に通わすことに罪悪感なんて感じなくていいんだよ。お母さんも、ママもみんな頑張ってる。保育園に通ってる子たちもママも、朝早く起きて、準備して。すごく頑張ってるんだよ。それに、大人には大人の世界があるように、子供には子供の世界がある。大丈夫だよ」

「自分で自分を褒めてあげよう。『私は育児すっごく頑張ってる』って声に出してみる。お惣菜だっておいしいし、毎日育児して、遊んで、すごく頑張ってる!」

わたしも含め、まだ小さな子供を持つ親なので。参加者の皆様の気持ちに痛いほど共感し、また同時に先生方の温かい言葉に救われたような気になりました🍀本当にありがとうございます。

お話の最後に〈こどもの成長で嬉しかったこと〉をお一人ずつ話して頂きました。

つかまり立ちができるようになった、歩けるようになった、話をきいてくれるようになった。様々な嬉しいことを聞く機会となりました🍀

プログラムの最後は、先生による手遊びタイムでした🐼子供たちお利口さんでした。


多胎児会終了後に、参加頂いたかたから有志で感想を頂きました。

「こんな先生がいる園なら、子供たちも楽しんで通えるんじゃないかなって。100%もやもやが消えたわけじゃないけど、そこまで罪悪感を感じなくていいのかなって思えました」

「参加して本当によかった。やっぱり多胎児育児は多胎児育児をしているママじゃないと気持ちがわからないので、共感しあえてよかった」

「お母さんが(共に同じ孫を持つ立場として)先生に励ましてもらえてとっても嬉しがっていた」

色んなお気持ちを頂きました。
本当にありがとうございます。

どのような形式にするか、スタッフでも沢山考えて話し合い、直前まで悩んだ末、

『初めて参加される方がおはなしできる場をつくりたい』
『先輩双子ママの話をきくのが一番求められているのではないか』
『先生方も一緒に交えて
行うのがベストなのではないか』

という思いより、このような形での開催となりました🍀

次回は春以降開催となるため、かなり間が空きます。本当は月に一度行いたいのですが、くるみ広場の通常の広場やイベント、そしてスタッフ個人の育児や生活もあり、思うように時間がとれずもどかしい限りです。

今後、どのように行うのが良いのかなど、より考えて、皆が良い形で続けられるようなやり方を模索していきたいと思います。
参加頂いた皆様、関わってくださった皆様、本当にありがとうございました🍀

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