車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子

人生最後まで楽しみある生活を送れるように、車椅子パートナーを全国に広めたい! そう思い…

車椅子安全利用コンシェルジュ 久内純子

人生最後まで楽しみある生活を送れるように、車椅子パートナーを全国に広めたい! そう思い活動しています。車椅子シーティングエンジニアをしていた経験から、車椅子と幸福を中心に書いています。車椅子ユーザー、介護の関わる方、幸福に関心ある方が読んでくださると幸福です。

最近の記事

移送サービス向け勉強会の講師をしてきました

最近、福祉車両が増えていますよね。 デイサービスの送迎や、通院のための介護タクシーなど、車椅子利用者と介護保険サービスの現場ではすっかり日常となっています。 しかし、車椅子のまま車両に乗り込むケースについては、まだまだ法整備も、物理的環境も追いついていないのが現実です。 NHKの未来スイッチでは、事故にあった送迎車に乗っていた方のほとんどが軽傷だった中で、車椅子のまま乗り込んでいた利用者さんだけが亡くなったケースが紹介されました。 その原因は、シートベルトを正しく装着で

    • 私自身の乳がん治療の為、2年間お休みしていましたが、少しずつ再開していきます。 どうぞよろしくお願いします。

      • 推奨していただきました

        ある法人さんで、職員の方に 「この動画を見るように」と推奨していただいていると聞きました。 シートベルトの誤った装着による利用者さんの圧迫死を無くすための動画です。 シートベルトとは、「正しく装着したから安全」というものではありません。 しかし、間違った装着をすると事故の際の体へのダメージが増大します。 そうならないための車椅子選びから姿勢作りまでをお伝えしている動画です。 「シートベルトをきちんと装着できていたら、こんなことにはならなかったのに」 そんな後悔をなく

        • "すべり座り→立てなくなる"を予防しよう

          すべり座りというと、車椅子での姿勢を思い浮かべるかもしれません。しかし、施設やデイサービスなどで椅子に座っている利用者さんの中にも、すべり座りをしている方は多くお見受けします。 この姿勢が長時間・長期にわたると、立ち姿勢にも影響し、やがて立ち姿勢をキープできなくなります。 骨盤が後傾した状態が癖になると、立っていても歩いていても、後傾したままになってしまいます。 すると後傾した骨盤が上下の筋肉を引っ張って、膝がのびなくなり、背骨は丸まり猫背になります。 すると、頭や体

        移送サービス向け勉強会の講師をしてきました

          車椅子冥利

          人によってご馳走の基準は違う。価格が高いとご馳走。インスタ映え。ボリューム? それはないか…。雰囲気。 私の場合はダントツで香り。午後ティーのロイヤルミルクティのブルー缶を買ってきた日には仕事がはかどる。 同様に、車椅子に求めるものも違う。 ある人は、圧倒的に見た目重視。人に会っても恥ずかしくないように。老人っぽくない車椅子。 ある人は、高級重視。施設に入所した奥様へのプレゼント。プレゼントはやはり、高価であることも価値のひとつ。 ある人は、料理が出来ること重視。退院し

          すべり座りが普通になっていませんか?

          車椅子で多く見かけるすべり座り。 すべり座りとは、お尻が奥まで入っていないために骨盤が不安定な状態にある状態です。 現場にいる介護職の方などには、見慣れている方もいるのではないでしょうか。 すべり座りって何?このすべり座り、実はありとあらゆる二次障害の原因となりうる姿勢なのです。 特に、床ずれリスクの高さや、猫背の進行については危機的状態にあるといえます。他にも腰〜頭の痛み、飲み込みにくさ、上肢の動かしにくさ、疲れやすさ、などなど。 自分でできることがどんどん減っていく

          すべり座りが普通になっていませんか?

          あかん○○は…?

          昨日、あるケアマネさん達のzoomミーティングに参加しました。 あかんケアマネとは? そして、どうしたらケアマネの評価が上がるか と言うお題でした。参加された方はお疲れ様でした。そして、主催、スタッフの方々、ありがとうございました。 ※この記事に批判の意味はありませんので、ご了承ください。 私は帰り道参加のため、チャット中心だったのですが、皆さん、思い思いのご意見があり、とはいっても、重なる部分が多かった気がします。 私自身、福祉用具専門相談員として、居宅、施設合わ

          選択を考える時に、カテゴリー5が顔を出す

          8月から9月にかけて、ビジネスでいくつかの選択肢がありました。 2つは新型コロナ対策で消去されましたが、オンラインでのサービス提供について急ぎ選ばなければならない状況にあります。 まだ精密検査がこれからの状況、普段は乳がん検診の結果はあまり気にしていません。しかし、カテゴリー5との検診結果は未来の計画を立てる時には、やはり治療と仕事のタイミングを考えてしまいます。 先の仕事を入れてしまって、手術や放射線治療のタイミングが遅れないか。その時、腕は動くのか。体力はあるのか。

          選択を考える時に、カテゴリー5が顔を出す

          シーティングは労働環境でもある

          シーティングをした後、座り方や車椅子の使い方が変わることがあります。特に、お尻を奥まで入れて座れていなかった“すべり座り“の方の場合は、移乗した後、お尻を奥まで入れるために座り直しをお願いします。 これまで、数十の施設におせわになりましたが、施設の反応は2つに分かれます。 利用者さんのために 頑張って新しいやり方を覚えようとしてくださる施設。そして 残念ながら、口では「はい、はい」と言いつつ すぐに以前の使い方に戻ってしまう施設です。 後者の施設の場合、“流れ作業“を

          シーティングは労働環境でもある

          痛みや不調への対策

          最近、お天気が悪いですよね。 車椅子利用者の中には、お天気が悪くなると体調を崩したり痛みが強くなる方がいます。 もちろん、お天気に関係なく痛みが強い方もいます。 利用者ご自身ができること昔、お世話になった利用者さんの中に、お尻の痛みをずっと訴えている方がいました。その方は、ベッドに座って朝からずっと夕方に来る息子さんをひたすら待っていました。 その方がお尻の痛みを訴え始めたのは、デイサービスを休み始めた頃からでした。それまで週4日、デイサービスに通っていましたが利用者同

          ニーズno先のキラキラ

          先日、あるケアマネさんを中心とした勉強会で、次回のテーマを決める中で、利用者さんのニーズのお話が出ました。 しかし、ワクワクするニーズが出てこなかったな。。ということが印象に残っています。 自分でトイレに行ける様になる 自分で立ち上がれるようになる みたいな身体機能に注目したお話が中心で、私が利用者だったらとても頑張れないと感じました。 私がこれまで巡り合った利用者さんの中には、計画書いてあるもの、書いてないもの、様々な希望を持っていた方がいらっしゃいました。 近くの

          共生社会? パラリンピック開会式

          感動した人も、楽しんだ人も多いのではないでしょうか。パラリンピックの開会式。オリンピック開会式が期待外れだった分、なんとなく想定内なイメージで丸く収まった。そんな感じでしょうか。 個人的には、布袋さんが登場したのでノリノリでした。 しかし、それとは違う別の次元の話をしましょう。 ストーリーや演出は、作り手の価値観や世界観が反映されます。その価値観、世界観について、ここでは取り上げたいと思います。 見なかった方のために、あらすじをお伝えすると 皆が生き生きと飛び回るエア

          共生社会? パラリンピック開会式

          病院探し

          精密検査をお願いする病院探し。 ネットでストレスなく通える病院を調べてる。 まずは、嫌な条件を明らかにしていく。 駅から歩くのは、体調が悪い時は辛い。神奈川県の端っこに暮らしているから、東京都も選択肢。しかし、コロナ禍や通勤ラッシュは嫌だから、反対方向がいい。 神奈川県で、駅近。乳腺外来のあるところ。手術実績数。先端医療も選択できるところがいい。個室はいらない。病院の夜を1人で過ごすのは怖いから。 2人部屋は相性が悪いと最悪だから、大部屋が楽。地域連携をうたっている? 

          いつ、誰に話す?話さない?

          迷いながらも、姉にLINEでがん検診の結果を報告した。 私が入院したら、協力してもらわなければならないので。私と二人暮らしの父の食事の世話やら、手術の時の保証人やら…。 病院を決めるときも、姉が来やすい場所を考えます。 しかし、父にはまだ言いません。 精密検査の結果ぎ出てから、と考えています。 一番、迷うのが別居している母。 高校1年と時から別々に暮らしている超を100個くらい重ねたい心配症。しかも、小中学生で私のイメージが止まっている。時々は会っているが、ずっと中

          乳がん検診に引っかかる

          あっという間に、6.7年経っていたようです。前のマンモグラフィ検査から。 前に受けた時に、石灰化と言われました。触ってみると、なるほど、右の外側に何か硬い物がある。1センチくらい? よくあることだから、心配ないと言われ、そんなものなんだと気にすることもなかった。 そして、放置の末の要精密検査。 予感があったから、驚いていない。痛い日があった。時々、熱を持つ。ある日は痛くてブラができない。外出をやめた日もあった。 これは、もしや…… ただ、物理的に乳腺や神経に当たっ

          福祉避難所が一時避難所に

          最近、全国で水害が多発して、災害が他人事ではなくなったと感じている方も多いのではないでしょうか。 あまり知られていませんが、一般の指定避難所では、生活が難しい方のために、福祉避難所が各地域に指定されています。 福祉避難所は、学校や公民館の場所もありますが、介護施設などが指定されています。これまで、福祉避難所は二次避難所という扱いでした。 二次避難所とは、まずは一時避難所に避難をして、その中から、一時避難所では難しいと判断された人が、移動するというものです。 ですから、