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ニーズno先のキラキラ

先日、あるケアマネさんを中心とした勉強会で、次回のテーマを決める中で、利用者さんのニーズのお話が出ました。

しかし、ワクワクするニーズが出てこなかったな。。ということが印象に残っています。

自分でトイレに行ける様になる
自分で立ち上がれるようになる
みたいな身体機能に注目したお話が中心で、私が利用者だったらとても頑張れないと感じました。

私がこれまで巡り合った利用者さんの中には、計画書いてあるもの、書いてないもの、様々な希望を持っていた方がいらっしゃいました。

近くの橋から釣りができる様になりたい
馴染みのカラオケに行くために、3歩だけ杖で歩ける様になりたい。そこのトイレは杖じゃないと入れないから
車椅子を卒業する。来春、ハワイの娘のところに歩いて行く
夫婦で大好きな美術館にこれまで通り行きたい
半年後、娘家族と一緒に行きたい。もう予約しちゃった!
職場に戻る
1人で商店街に買い物に行って、馴染みの大将との買い物を楽しむ
あと1回でいいから花見に行きたい
100メートル離れた孫のところに、1人で行って1人で帰れる様になりたい

幸いなことに、福祉用具専門相談員としての私は、さまざまな切実な願い、楽しそうな希望に関わらせていただきました。そして、ここに挙げたケースはすべて叶いました。

すごい利用者さんたちです。そして、様々な専門職の協力があればこそです。

やはり自分の好きなことが希望に出てくると人は頑張れるのですね。みなさん、目がキラキラしていました。

しかし、一方で現実のケアプランやリハ計画書では、介護負担を減らすためとか、自立のためなどという心躍らない言葉でばかりが並んでいる介護チームもたくさんあります。

ニーズを引き出すには、様々な段階があるとは思います。しかし、利用者さんの目がキラキラするところにチームで向かっていけるいいですね。そうすると、利用者さんはもちろん、私たち支援者もとても楽しく仕事ができるのではないでしょうか。

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