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精選方法の違いも楽しめる【くるくるカンカン 焙煎缶詰グリーン】

どんなに不器用でも、 どんなに面倒くさがり屋さんでも、“初めてのコーヒー自家焙煎”を叶えてくれる画期的なアイテムが、「くるくるカンカン」。コーヒー焙煎機器メーカー、富士珈機が開発した手回し式焙煎器です。
嬉しいのは、焙煎器本体に生豆がセットになっていること! 
ぜんぶで6缶あり、それぞれに、品種や産地、精選方法が異なる3種類の生豆がセットされています。
 
どの缶も個性があって、どれを選ぼうか迷ってしまいそう……。そこで、このシリーズでは1缶ずつ、その内容を深堀りしていきます。まずは「グリーン缶」から!

精選違いを楽しむ中級者向けのグリーン缶


グリーン缶は“精選違い”の豆をセレクト

コーヒーの味は、品種や産地によって異なるのはもちろんですが、さらに違いを決定づけるのが、精選方法。精選とは、生豆を作るときに、コーヒーの実から豆を取り出す工程のことをいいます。精選方法は大きく分けて、「ウォッシュド」と「ナチュラル」があります。

精選についてはこちら

「くるくるカンカン グリーン」の一番の特徴は、精選方法の違いを楽しめること。定番の「ウォッシュド」「ナチュラル」に加え、個性的な「スマトラ式」も入れ、3タイプの精選方法の違いを楽しむことができるようになっています。

コーヒーをちょっと深堀りしたい方にもおすすめのグリーン缶。3種類の豆を、編集部の独断と偏見でご紹介します!(味わいは焙煎度によっても変わります)


「くるくるカンカン」は全6缶。今回ご紹介するグリーン缶は一番右の箱。
この中に、3種の生豆が入っている

甘いフレーバーの「グアテマラ レタナ農園 レッドブルボン」

産地/アンティグア(グアテマラ)
品種/レッドブルボン

レタナ農園があるアンティグアは、コーヒー王国・グアテマラで最初にコーヒー栽培が始まった元祖コーヒー産地。ミネラル分豊富な火山灰質の土壌が広がり、最高品質のコーヒーを作る自然条件が揃っています。

ここで収穫されるレッドブルボンは、リンゴを思わせる爽やかさと黄桃のような甘いフレーバーが特徴。柑橘系の酸味を感じながらも、同時に黒糖やダークチョコのような甘みと深い苦味も楽しめます。濃厚なコクもあるので、ミルクとの相性も◎。寒い季節はカフェラテにして味わうのもおススメです。


甘さが際立つ「ブラジル カフェ・ビーニョ・ロッソ」

産地/ミナスジェライス州セラード地域(ブラジル)
品種/ムンドノーボ

ブラジルの上質なコーヒーの代名詞ともなっているブラジル・ミナスジェライス州セラード地域。雨期と乾期のメリハリのある気候が、コーヒーの栽培に適しています。ムンドノーボは豊かな酸味と強めの渋みが特徴です。

「ヴィーニョ・ロッソ」は、産地ブラジルの言葉、ポルトガル語で「赤ワイン」という意味。その名のとおり、まさにフルボディの赤ワインを思わせるどっしりとしたフレーバーです。口に含んだ瞬間、甘さが際立ち、ふわ~っと鼻に濃厚な香りが抜けていきます。

香りを楽しみたい「スマトラ島マンデリン スマトラタイガー」

産地/スマトラ島リントン(インドネシア)
品種/シガラウータン、ティピカ、ジュンベル

一番の特徴は、エキゾチックな香り。一瞬、「うーん、濃い!」と感じるのですが、慣れてくるとクセになるのが不思議です。

濃厚なコクと上質な苦味、甘みもアリ。それでいて、飲んだ後にスッキリとした後味が残る、余韻も楽しめるコーヒーです。一言では言い表しがたいこの感じ。コーヒーラバーが好むコーヒーとも言われています。

精選方法「スマトラ式」について

生豆を作るときに、コーヒーの実から豆を取り出す工程が「精選」、そして精選の方法は大きく分けて、「ウォッシュド」「ナチュラル」の2つがあることは前述したとおり。

そのほかにもいくつかの方法があります。「スマトラ式」は、インドネシア・スマトラ島で生まれた精選方法。

コーヒーチェリー(コーヒーの実)のなかにある種子には、ヌルヌルとした粘着物質がついていて、このこのヌルヌルを除去し、乾燥させる必要があります。簡単に言うと、「ウォッシュド」は水でじゃぶじゃぶと洗い、「ナチュラル」は乾燥して脱穀。そして「スマトラ式」は、コーヒーチェリーの果肉を取り除いた後、半乾きの状態でヌルヌルを取り除き、さらに乾燥させる方法です。

なぜ、わざわざ2度に分けて乾燥するのかといえば、スマトラ島は雨が多いから。乾燥期間を短くするため、この土地ならではの方法が考案されたわけなんですね。

雨が多いスマトラ島ならではの工夫がスマトラ式


ちなみに、スマトラ式の豆は、やや深い緑色をしています。「グリーン缶」の他の豆とぜひ見比べて、精選方法の違いを感じてみてくださいね。

精選方法は、コーヒーの味を決定づける重要な工程。コーヒーの産地で、どんな工程で豆が作られていくのか想像しながら焙煎するのも、なかなか楽しいですよ!

次回はウォッシュドの豆をセレクトした「ブルー缶」をご紹介します。

Supported by くるくるカンカン


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