見出し画像

幼児期の子供用タブレットが厳禁である理由と大人になるとどうなるのか

こんにちは!
習慣の達人くるーめです。

春休みの帰省中、親戚の幼児(3歳)が幼児専用タブレットを持っていました。

私は子供(幼稚園6歳)に、デジタル機器を与えていません。でも子供は当然欲しい。

羨望の眼差しで、3歳児が専用タブレットに夢中になる姿を見ていました、、

今回は、幼児期の子供にタブレット端末を与えるとどうなるのか、考えたいと思います。

幼児にデジタルは早過ぎる

私のポジションからです。

「ちびっ子に(子供専用でも)タブレットは100万年早い」

明確にビシッと反対です。

なぜか。

誰かが作ったコンテンツを受け身で消費するだけだからです。

目の前にある「何か」で遊んでみようという主体的な行動の機会を摘んでしまうからです。

幼児専用のタブレット端末が流行っているのは、子供にタブレットを渡しておくと親が楽だからです。

子供は集中して遊んでくれるので、親は目を離し、自分の時間を使えます。

共働き世帯が増えている背景もあります。親が忙しく、子供だけに向き合っていられない事情があります。

そこに、「知育になる」、「今は学校でもタブレットを使う」、「デジタル時代だから慣れておいた方がいい」といった、親の罪悪感を和らげる聞こえの良いセールスコピー

玩具メーカーや学習サービス事業者は、親に罪悪感を抱かせないよう、必死にメリットだけを強調して売り込んでいます。

子供は本来めちゃ自由

子供は本来、めちゃくちゃ自由で創造的な存在です。

家の中であれば、TVのリモンコン、新聞紙、輪ゴム、存在するものは、全てオモチャです。公園でも、ベンチや、石ころ、葉っぱ、木の枝だけでもオモチャです。

放っておいても、そこらにあるモノで勝手に遊び始めます。木に登ったり、石を集めたり、新聞紙で得体の知れないものを作ったりします。

謎のロール設定で、ごっこ遊びを始めたり、隠れんぼしたりします。

既視感しかない世界で生きている大人からすると、退屈極まりない空間でも、子供にとっては異なります。

子供は本来、自由に考えて試して失敗してを繰り返して、成長していくものです。

それを、タブレットでは、画面に出てくる「完成された」コンテンツを一方的に受け入れ続けるしかない。

出来上がった仕組みの中で、大人が作ったプログラムの中で、完全に受け身です。自ら発案しません。想定外の失敗は発生しません。

シリコンバレーのITエリートは使用を制限

タブレット端末を作ったり、アプリケーションを作っているITエリートたちが、自分の子供にタブレット端末を与えないのは有名な話。与えていても、かなり限定的な許可のようです。

それは、なぜか。

「作る側」は、人に考えさせず、依存させ、ずっと使い続けてもらえるように、プロダクトを設計しているからです。

しかも作る側は、世界中から集めた年収1億越えの超エリートたちです。

自制心をつかさどる前頭葉が、絶賛成長中の子供なんて、イチコロで依存します。

テレビも同じ

そんな私も、子供6歳児にテレビを見せることはあります。見せたくて見せている訳ではありません。このご時世、日常から100%テレビを排除するのは困難です。

キッズ向けのテレビ番組やアニメ、YouTubeを流していると、じっと大人しく見入っています。

知らない言葉、初めてみるモノ、理解しようと必死なんですね。

その間は、一方的に流れていくる情報を一方的に受け続けています。「自分の頭で考えて発案する」という脳内作業は発生していません。

テレビを消すと、そこらにある段ボールやら牛乳パックやらお絵描き帳なんかを引っ張り出して、工作したり、絵を描いたりします。

受け身と能動の違いがくっきりと現れますね。

ダメなのは受け身の構図

タブレットはダメ、テレビもダメ。

共通項は、液晶画面の電子デバイスですが、当然そこが問題なのではありません。

電子デバイスは、物理的な紙と同じとも言えます。自分の考え、頭の中をアウトプットする道具です。その位置付けであればOKですね。

ダメなのは、「画面から流れてくる情報に対し、ただ反応するだけ」と言う構図です。

学習コンテンツ動画でも同じです。タッチしながら学ぶようなアプリ教材も、子供にタブレットを渡して、何となく使わせてるだけならよくありません。

幼児期の子供は、内容を理解するというより、反応を楽しんでいるだけです。

アプリ教材を使うなら、親も一緒になって、語りかけながら取り組まないと、広がりが生まれません。

「受け身」の成れの果て

小さい頃からタブレットやスマホなどデジタル端末に依存して育ったであろう子供が、大人になっています。Z世代の人たちです。

中には優秀な人もいるし、世代で一括りはできない。百も承知です。

ただ、世代観で言うならば、「自分で考える」ことが苦手な人が多い印象です。

私はJTC管理職で、Z世代の部下が4人います。

与えられた仕事は真面目に取り組むものの、新プロジェクトの企画立案や、そのためのブレストなんかすると、全員フリーズします。

自分の頭で主体的に考える、発案すると言う仕事は苦手。

それは、デジタル端末で情報の流れを一方的に受け取るだけの環境に慣れてしまったこともあると思います。

目の前にあるただの段ボール、紙切れ、木の枝でどうやって遊ぼうか。

幼少期に考えるチャンスを摘んでしまうと、考える基礎力が鍛えられません。受け身でしか行動できない大人になってしまいます。

まとめ

今の幼児は、Z世代の次のα世代です。Z世代とα世代を特徴づける圧倒的な違いは、幼少期のChatGPT(生成AI)の有無です。

α世代は、生成AIが当たり前に普及した時代に成長し、大人になっていきます。

いわゆるサラリーマン的な定型的な仕事が、AIに代替されていく時代。「ヒト」が自分で考えた独創的な面白いことに価値が移っていく時代です。

そんな新時代を生きていく今の幼児たち。

タブレットなんて与えず、そこらにあるモノで自由に楽しく遊べる環境を整えてあげたいですね。


この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?