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料理は宇宙と同じ。

まずはじめに、今回ヘッダーに貼らせていただいた画像(フリー画像をお借りしております)、めちゃ美味しそうじゃない?パン、たまご、ベーコン、ウインナー。
朝食の主力部隊じゃないか。なんだってこのメンバーを一同に揃えてしまうんだ。この記事を書いている時間帯はちょうど夕食を作る直前だったのもあって、まあ胃が刺激される。文章を書いている場合じゃない、いったん放棄して、我が食欲に従おうではないか。

とも思ったのだけど…途中で投げ出すと「あれ、何を書きたかったんだっけ?」という現象に陥ることが多々あるので、書ききってしまおう。
待っているが良い我が食欲。今に見ていなさい。きっと欲を一撃で満たすような食事が待っている。

料理とは食べる側の気持ちで変化するもの。

まず料理って「正解がない」じゃなかろうか。
味にしても濃い・薄いは食べる方の好みだし、入れる食材に関しても食べる方の好みによるものだし。

なので自分で食べる分には自分が好きなように好きなものをぶっこんで、
挙げ句自分が好きなように味をつけてがっつけば良いのだ。
しかしながら、他人に作る時はまた話が変わってしまう。世のお母様は皆凄いのだ。ひとり暮らしをして、食事を作るようになると改めて実感する。

ここでいう料理っていうのは「相手の好みに応じて臨機応変に変化するもの」として表現され、なおかつそれは「正解を探っていく」ものとして仮定する。美味い・まずい・濃い・薄い・好み・苦手…それらを口に出して表現してくれる方はまあ助かるのだけど、口に出さない方は表情なり食べる順だったり速度だったりなんかで判断しないといけない。んで「あれもしかして苦手なんかな?」と思ったら、次回作る時少しサイズ変えてみたり、入れなかったりなんかして探っていく(実際にこのやり方でカレーの人参苦手組を奇跡的に当てられたのだ!)。

そうして「美味しい」という領域に徐々に徐々に押し進めていくのが料理の面白いところであり、「世のお母様すげえなあ」ってなるポイントなのかもしれない。

料理に正解はない。

料理は無限の中から1種類の正解を引っ張ってくる行為を差すもの。
カレーなんかそうだ。スパイスの組み合わせは無限大。具材の組み合わせは無限大。ベースの味は無限大。仕上げは無限大。全部組み合わせを変えるのも無限大。宇宙みたい。宇宙からちっちゃな欠片を見つけるぐらいの確率。

普段料理が好きでたくさん作ってきたけど、自分の中で見つけ出した究極の組み合わせを紹介させておくれ。

・おナスとパプリカととうもろこしとししとうたっぷりココナツカレー

※画像はイメージです。

トコナツを感じるココナッツミルクたっぷりでスパイスの刺激たっぷりでそれでいてマイルドで具材の旨味と程よい辛さで夏もがばがば食べられる美味なるカレーがこれなのだ。

黒やんはカレーが大好き。このカレーはどうにかして南国を感じたいがゆえに、行ったこともない南の島に想いを馳せて、ココナッツミルクを入れたスパイシーなカレーを所望したことから始まった。
夏野菜をたっぷり入れたら、小麦色した肌の健康的で刺激的な食材へ早変わり。トコナツな夏は誰にも止めることはできないのである。時折ししとうが大暴れをするが、それもまたトコナツ。たまらないよトコナツくん。
肉は鶏肉をたっぷり。ボリューム感とジューシーさを極限まで高めて、熱帯夜も乗り越えてハイビスカス咲き乱れる南国の夜にハジけられるように、ごろっと大ぶりにたっぷり入れる。

そんなこのトコナツでココナッツでナツナツでアツアツなカレーが、
黒やんは大好きなのである。

・カレーをたっぷりかけたバターライスオムライス

※画像はイメージです。

またカレーかよ。
誰だいそんなこと言うの。違うんだってよく聞いて。
今回の主役は「カレー」じゃないのさ。「オムライス」なんでございますよ。

しかも今回は「バターライスでのオムライス」なのだ。
よく想像されるオムライスは赤いお化粧を身にまとったチキンライスか、ケチャップライスだと思うけど、おれオムライス作る時はケチャな感じがない方が好きなのだ。なのでバターライスの感じが好きなのである。

今回は特にカレーを上からかけるので、ライスの主張が強いと、なかなかにくどいものとなってしまう(ここは完全に好みだと思うけども)ため、ライス側は少し主張が強くないもの、映画でいうところの脇役に近いけど、果たしてその脇役俳優が存在していなかったなら、その映画は成り立たないだろうさ。という存在なのがバターライス。

その上に着せたるはふんわりとしたツヤをまとった衣、そうとも、オムの部分である。薄焼きたまご型、ごはんをまるっと包んでしまう型、オムレツの開いてる型とあるが、黒やんはオム開き型が非常に好き。あの個体と液体の狭間を浮遊する概念がまたなんともいえぬ美しさがござんす。オムのふんわり部分を上に乗せれば、あっという間にオムライス。だけどこの料理はここで完了ではないのです。

さらに上にカレーをかけてこそ、この料理は完成へと導かれるのです。
かけるカレーは刺激的でスパイシイ。しかしながら少し辛めに設定したとしても、たまごのマイルドなエネルギーで美しく包み込んでくれるため、総合形としては非常に良いまとまりの食事と生まれ変わるのであります。
魅力的なものすべてが、一箇所に集中しているこの状態こそ、まさに人の夢の果てなのではないだろうか。ごはん、たまご、カレー。
夢のような三段が一度に口へ入れば、あっという間にそれはせめぎあい、尋常でないほどに美味なるものへと生まれ変わるのであります。

いつだって創造性と料理は親和性があるもの。

料理は工夫と創作。
食材や調理観葉に左右されるものもあるけれど、いかに足りない素材を、ものを補うか。これらも考えていると非常に楽しい。楽しいけれど、最終的には「これ最初からあれば絶対楽でしょ」っていう結論にはたどり着くんだけども…既に存在している組み合わせをアレンジしたり、意外と真逆じゃないかというものを混ぜてみると、意外なマッチに気づけることだってある。

料理は面白いし、楽しいものである。
一人暮らしの方は、ぜひ自炊で色んな創作料理にチャレンジしてみよう。

#料理は楽しい

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