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梅仕事、今夏も無事に終了!

2023年1月20日

本日、梅干しの天日干しをもって、この夏の一通りの梅仕事が終了しました。毎年、クライストチャーチで南高梅を作っている農園から梅を購入して、梅干しや梅酒を作っています。

なかなか美味しそうにできました。

ニュージーランドで南高梅が手に入ることをありがたく思っていたとはいえ、梅仕事は私にとって当たり前の年中行事でした。ところが、2年前は収穫前にひょうが降って、梅が全滅という知らせが来ました。そして、1年前はコロナによる流通の乱れによって、オークランドへの配達は不可という知らせがきました。このため、アプリコットで梅干しもどきを漬けたりしていました(意外とこれがフルーティでおいしかったのは、いい発見でした)。

そして今年は3年ぶりに、南高梅を購入することができました。しかも、熟しすぎて傷んだ梅が多い年もあったりしたのですが、今回は、なかなかいい感じでほんのり赤みがさすぐらいの熟し具合で、12月9日に到着してくれました。

まずは熟し具合によって、青梅と黄色い梅に分けて、順番に作業していきます。今回の注文は5キロで、内訳は以下のとおり。
体にいいから梅干しを作ってみたいというキウイの知り合いに0.5キロ
甘露煮に0.5キロ
梅酒に1キロ
梅シロップに0.5キロ
梅干しに2キロ
ちょっといたんでいたり、傷が入っていた分は梅味噌に0.5キロ

青梅の甘露煮
まず青梅で最初に作ります。作る手間を知っている人にはとても喜んでもらえます。
参照レシピ:https://www.kurashiru.com/recipes/ed0465d9-dbde-4756-8bf5-2184085ba7dd

来年の私へ:くれぐれもふきこぼさないように!
あくぬきは慎重にしたのに、最後に油断して携帯を見ていたら、
鍋がぐらぐら煮えてしまっていて、
あっという間にほとんどの皮がむけてしまいました。
梅干し、梅酒2種、梅シロップ、梅味噌の皆さん

梅酒
氷砂糖は中華系スーパーで購入できます。今回はウオッカとラムで作ってみました。日本だと安いホワイトリカーがこちらでは高級品なので、あれこれ試して、この二つになりました。1か月以上たったので、そろそろ飲んでみようかな。

梅シロップ
参照レシピ:https://cookpad.com/recipe/576206
梅を凍らせず、そのまま使うやり方です。これでちゃんと、しわしわになるまで果汁が出ます。いつも、娘と私であっという間に飲んでしまうので、もうとっくにありません。しわしわになった梅はしょうゆに漬けて、最後まで活躍してもらっています。

梅味噌
参照レシピ:https://cookpad.com/recipe/848508
火を通すタイプ。甘めの味が好みの夫が「おいしい!」と喜んでくれました。

キュウリやニンジンのディップにぴったり。
ミョウガをざくざく切って和えたら、すごくおいしかったです。

梅干し
昔ながらのすっぱい梅干しが好きな我が家。ベターホームの「かんたん手づくり食品」を参照して、ジップロックで作っています。通常は重量の20%の塩分ですが、冷蔵庫で保存してカビを防止する減塩タイプで、私は14%にしています。梅をジップロックの袋に入れて塩漬けにしている間に、どうしても梅酢が漏れてくるので(袋を二重にしてもだめ)、漏れてもいいようにお皿を敷くようにしています。

10年以上前に妹からもらって以来の愛読書

今回の梅はまだ梅干しにはちょっと青かったので、以下のサイトを参考にして、まずは段ボールに入れて追熟しました。うっかり腐らせないように、かつ乾燥させないように、気を付けます。
参照サイト:https://mekurie.jp/ume-tsuijuku/

3日間で、いい感じに色づきました。甘い香りがふわっとたちこめます。

1キロは12月21-22日に天日干し(日光に当てて、梅を殺菌すると共に、皮や果肉がやわらかくなって、味がまろやかになる)して、完成。

天日干しで、一気に梅干しらしい色とやわらかさになります。
昔の人はえらいなー。

残りの1キロは、本漬けのために育てている赤シソが十分に大きくなるまで冷蔵庫で待機。1月14日に赤シソを収穫して本漬けにして、再びジップロックに入れて冷蔵庫に。天日干しまで、1日2回ほど、上下をひっくり返します(これが楽しみだったりする)。

シソは店では買えませんが、
種は簡単に購入できるので、育てている日本人は多いです。

1月に入って雨が多く、昨日(1月19日)ようやく晴れたので、いよいよ天日干し。2日間干して、これにて今夏の梅仕事が終了しました。

赤シソで、ぐっと梅干しらしくなります。
梅干しを作った時にできる梅酢は、ドレッシングや酢の物などに活用。

こういう年中行事は、それぞれの年の思い出が積み重なっていきます。以前は毎年、夫のおばあちゃんが梅干しを作ってくれていました。夫が梅酢を見て、「おばあちゃんがこれを入れて、焼酎を飲んでいたなあ」とポツリとつぶやいていました。そういえば、玄関先に干していた梅を盗まれたと、おばあちゃんが嘆いていた年もありました。ある年におばあちゃんから梅干しをもらったらかびていて、あれって思っていたら(残念ながら、捨てざるを得なかった)、それがおばあちゃんの最後の梅干しになりました。

私の実家では、母が2階のベランダで天日干しをしていました。かんかん照りの下で、蝉の音を聞きながら、塩がふいてきた赤シソをつまみ食いした時のしょっぱい味を思い出します。娘も、いつか、梅干しや梅酒で、ニュージーランドでの私たちの今の生活を懐かしく思い出したりする機会がくるかも。

これで今夏の梅仕事がひとまず終了です。梅が収穫されて、無事に届いて、私がゆっくり時間を掛けることができる、という素晴らしい事実が積み重なった結果であることをしみじみとありがたく思った2023年の梅仕事でした。


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