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3行日記 #159(うすいえんどう、手羽先、サポーター)

三月十五日(金)、晴れ きょうも暖かい
啓蟄、菜虫化蝶、なむしちょうとなる、モンシロチョウの幼虫が羽化する。
啓蟄、李花如雪、りかゆきのごとし、スモモの花は雪のように白い。

夕方、晩ごはんの下準備で、うすいえんどうの豆を鞘から取り出した。ぷっくりとふくらんだ薄緑色の鞘の腰からお尻にかけてあたりに親指の腹をおいて少し力をかけると、筋のところがぱかっと割れて、なかに緑色の球がきれいに並んでいる。豆とさやがくっついているところを、親指でなぞってとりはずす。

夜、豆ごはん、手羽先とねぎの煮物、トマト、はるか。食べながら、手羽先と手羽中と手羽元はどうちがうんだろうね、という話題になった。鶏の手の根本から順に、手羽元、手羽中、手羽先で、スーパーに売られている手羽先は、手羽先と手羽中がくっついたものもある。さらに手羽中はあらかじめ縦に二つに割いたものもあるようだ。

チャックの散歩、妻の実家に行くと、届いたばかりの黒いサポーターをおばあちゃんが身につけていたが、先端に穴があいておらず、はさみで切って穴をあけようかということになった。おばあちゃんは、指がにゅってでるやん、と納得していないようだった。京阪の踏み切りをまたいで、図書館の手前で左におれた。最近お気に入りのコースだ。公園をいつもと逆に通り抜けていると、短く切った木の枝が積まれていた。入ってすぐの黄色い実のなる木だろう。商店街を歩いて帰宅した。

家に帰って日記を書いていると、妻がなにかをひろった。剥いているときに逃走したえんどう豆が、床に転がっていた。きょうはこれからドキュメント72時間、待機。

#3行日記

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