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3行日記 #115 (でっかいしめじ、ドライヤーで乾かす、陶芸家の家)

一月八日(月祝)、晴れ

夢を見た。オフィスの窓から下を覗くと、隣の隣にある城? から黒い煙がもうもうと昇っている。炎のちらつく影も見える。同僚に伝えて慌てて下に降りる。城の前に行くと、先ほどの炎はどこかに去ってしまっていたが、城の前に生えていたでっかいしめじが、ぐったり倒れていた。熱にやられたのだろうか。でっかいしめじ。四メートルはありそう。同僚と三人で倒れたしめじを抱えてオフィスへ運ぶ。課長はうしろ、私は真ん中、頭は新人の女の子。途中、しめじの頭のひとつがぽろっと落ちた。すると、女の子は落ちた頭をひろい、次の瞬間、なぜかそれがプロレスラーのマスクのようになっていて、別の頭にぬわぁんとかぶせて、何事もなかったように歩きはじめた。

朝、大掃除。居間に散乱していた紙類をきれいに片付けた。

昼、妻の実家へ。チャックをお風呂にいれて洗ったので、私はドライヤーで乾かした。そのままお昼をいただく。おうどん。茹でたうどんをお湯ごと笊にあけると、間欠泉のように湯気が立ち昇り、頭のうえの食器棚にぶつかって横に広がり部屋中に散って見えなくなった。うどんのなかに山菜。たぶんやらかいやらかいやと思うけど。食後にチーズケーキ、ピノ、ホットコーヒー。おばあちゃんが素手でピノを食べている。そんなして食べたら手がどぅるどぅるになるやん。おばあちゃんの手がチョコまみれになっている。そこにすかさずチャックが近づく。指をぺろぺろ舐めた。良かったな、チャック。

妻の実家の居間。今まで額に収まった絵だと思っていたが、壁の一部だと気づいた。よく見ると、陶板でできている。もともと陶芸家の家やってん、と妻が言った。おばあちゃんに聞いてみると、奥田宗山という人の家だったらしい。蔵には素焼きの器がたくさんあって、義母がままごとに使って遊んでいたという。

午後、護王神社へ初詣。神棚におく御札をいただく。通り雨が降った。

その後京都シネマで『PERFECT DAYS』を観る。主人公平山の日常の繰り返しを基本に、そこから少しずれたものがやってくる。

夜、鍋、林檎。チャックの散歩、北へ、駅の構内を通過して南へ戻る。

#3行日記

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