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まくらのそうし

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日々の風景、周りの自然などを綴ったエッセイです。毎日更新。1話は原稿用紙1枚ほどです。田舎暮らしの風景をお届けします。
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#植物

【エッセイ】 つゆくさ

 子供の時以来、あまり見ることのなかった花だからだろう、露草の青は古び、懐かしさばかりを…

ヘクソカズラ

 ヘクソカズラという、身も蓋もない名のツル植物がつける花、小指の先ほどの大きさに、ラッパ…

紫陽花のつる

 夏前まではアジサイであったはずなのに、花が終わった今ではそれは、白く小さき花の咲き誇る…

ホタルブクロとホタル

 ホタルブクロの白い花が咲く頃、黒に胸の赤い虫がつーと、低く飛んでいる。  これが飛ぶと…

【エッセイ】 バカの種

 草むらを歩くと、いつのまにかくっついている、草の種子を「バカ」と呼ぶ。  オナモミやハ…

緑の指のおばあちゃん

 緑の指を持つ人がいて、これが我らが祖母である。  これがどんなものでもジャングルのよう…

【随筆/まくらのそうし】 含羞草(オジギソウ)

 オジギソウが好きである。  つん、と突けば葉を閉じる、あの不思議さに心奪われ、オジギソウらしき葉があれば、取るものも取りあえず突いてみる。  が、なかなか本物に出会えない。突いても突いても、知らんぷりの偽物ばかりなのである。  それでも一度で諦められず、通りかかるたび、つん、とやる。しかし、やはり葉は閉じぬ。その次も、次もやるうちに、オジギソウを思いやるような気分になり、これが本物だったとして、こうもつんつんやられては、たまったものではないかもしれない、葉を閉じるにも

【随筆/まくらのそうし】 薊(アザミ)

 種の違いか、生育場所によるものか、アザミの葉に白い筋のあるのが立派である。  まるで大…

【随筆/まくらのそうし】 羊歯

 様々なシダが生えている。  春に芽を摘む、ゼンマイ、ワラビ、コゴミなどもシダであるが、…

【随筆/まくらのそうし】 榎

 エノキダケが見れば、狂喜乱舞するだろうというような、立派なエノキが生えている。  枝で…