Photo by noriko_v ヘクソカズラ 14 黒澤伊織@小説 2022年8月30日 23:02 ヘクソカズラという、身も蓋もない名のツル植物がつける花、小指の先ほどの大きさに、ラッパのような形をして、身近に遊んだものの一つ、懐かしく思い出す。 これをどうして遊ぶかと言えば、ラッパの開いた方に唾をつけ、自分の鼻にくっつけて、サイの角を模すもので、振り返れば、大した遊びではないようである、しかし、幼い頃は何度もそうして楽しんだ。 その果実や葉を潰せば、屁糞のように匂うらしいが、そんな記憶は持ち合わせない、ただ花の盛り、夏休みの思い出、くすぐったくも鼻にくっついた、小さな花の存在感。 ダウンロード copy #エッセイ #植物 #田舎暮らし #ヘクソカズラ 14 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート