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まくらのそうし

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日々の風景、周りの自然などを綴ったエッセイです。毎日更新。1話は原稿用紙1枚ほどです。田舎暮らしの風景をお届けします。
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#自然

公園にブルーベリーがあればいいのに、と思う

 グミやスモモは一気に成るが、ミニトマトやブルーベリーなど、ぼちぼち成って、毎日小鉢一杯…

暑さ寒さも彼岸まで

 暑さ寒さも彼岸までとは言うが、ここらで暑さはお盆まで、といったところ、そこを過ぎれば一…

流行など知らずに

 朝早くから鳴くセミ、虫の類いに、鳥は皆々つがいとなったのか、存在を知らせず、低く聞こえ…

尺取り虫

 子供たちを魅了したのは、尺取り虫で、これが名前通りに尺を採り、正確に進む様子を楽しんだ…

ホタルブクロとホタル

 ホタルブクロの白い花が咲く頃、黒に胸の赤い虫がつーと、低く飛んでいる。  これが飛ぶと…

河原の色と、山の色

 河原の生き物は、河原の色をしている。  小石と藻の色、模様で隠れるオタマジャクシ、水辺…

儚き命のヘビトンボ

 見たことのない虫は、恐ろしいものである。特にそれが大きく、大量発生しているときなど、これは本能にがつんと来るような恐怖がある。  ヘビトンボという虫は、幼虫の頃、清い流れに住むために、一般の暮らしではまず見かけない、奇妙な造形と大きさを持った虫で、その大きさは十センチほど、マイマイカブリのような体に、セミの如き、しかし二枚の羽を備え、その大きな顎に噛まれれば、その箇所は腫れ上がるという恐ろしさから、ついた二つ名は「川ムカデ」。  これだけで十分恐ろしいというのに、加えて

ニワトリとヤマドリと

 けたたましい声がして飛び出すと、放し飼いのニワトリと、ヤマドリが喧嘩をしていて驚いた。…

【エッセイ】 馬鹿な虫

 果実を取るのに木を切り倒すのは馬鹿のやること、そんな馬鹿は人だけであると思いきや、虫に…

【エッセイ】 空とぶ座布団

 ムササビがおり、巣箱の大きいものの、その入り口が囓られる。  それが円の縁を修飾すると…

【エッセイ】 カワトンボ

 赤茶色の羽根を持つトンボがひらひらと、水辺を優雅に舞っている。  カワトンボという類い…

止まった時間

 夕方のような光が朝から、終わりから始まる今日が、止まった時間のまま過ぎていく。  こん…

【エッセイ】 柴刈り

 昔話の中、おじいさんは柴刈りへ行くものであるが、これが火のある生活、ひいては里山の生活…

【エッセイ】 海の魚は、水族館より面白い

 シュノーケリングなるものをして、海の中の魚を覗く。  これがことのほか面白く、体力が続く限りは、延々と魚を見つめている。  無論、青や黄色と、綺麗な魚もいるのだが、地味なものも面白く、ただ海底の砂を吸い、出し、吸い、出し、あるいはボラのような群れが、ただじっと波の流れに身を任せているだけ、聞いただけではつまらなそうな光景でも、まるで飽きずに見られるものだ。  これがなぜかといえば、恐らくは、何事も自然の姿が一番であるからだろう。  翻って、いままでの経験、水族館など