Twitterに書いた言葉たち(931~940)
931)虫除けの注意書きには根を生やす
毒性植物の羊歯が視える
緑色のボタンから充満してゆく
部屋の角で追い詰められた
言葉たちが蹲っている
ちりとりとほうきで片付けると
半透明の血が残っていた
消したものの小さな復讐が
何かの予感として根を張ると
わたしの脳で微かな警鐘が鳴った
932)こんにちは、声がして
振り向くと夕焼け
焼いたのは誰ですか?
何を焚べたのですか?
秋色の炎色反応があります
ゆるやかな非日常の欠片から
誤字脱字までの愛嬌を
血を通わせるように続けます