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「希望の国のエクソダス」を読んで

正直言って、この本はやばかったです。。。

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村上龍が18年前の2000年に出版されたこの本は、
その出版年を知らなければ最近出された本だと間違ってしまいます。

こんな凄い本を18年も知らずにいたなんて。。。。

そのくらい現代を言い当てているというか、
恐いくらい現代社会の問題点を扱った内容になっています。

教育問題だけでなく、メディアの立ち位置、大人の存在意義、
地域通貨、地方再生、ゆるやかな連携などなど、
今ではまさに毎日のように語られている内容が書かれている内容です。

この前の投稿では、里山資本主義について書きましたが、
今回の本もそうした新しい流れに大い関係がある本になります。

ただ、形式としてはドキュメンタリーではなく小説ですが。。。

<希望の国のエクソダスのざっくりとしたストーリー>

日本から遠く離れた異国の地で起こったある事件をきっかけに、
日本の中学生80万人が不登校になり、日本を静かに揺さぶった。

その中学生は、インターネットを使ったビジネスを展開する。
全国規模の中学生ネットワーク「あすなろ」の誕生だ。

初めは大きくメディアに取り上げられるも、次第に無視される。
けれども、国会中継を機に国内外で無視できない存在になり、
ついには北海道へ数十万人規模の移住を開始し、
新しい世界を作り始める。。。。

まずは読んでみて欲しいなぁって思わずにはいられません。
おそらく、読む人の現場によって受け取り方は色々あると思います。
私がこの本を知ったのは、
クラウドファンディングCAMPFIRE代表の家入さんが
ツイッターでこの本を勧めていたから。
特に起業を目指す人に対して。。。

私は起業を目指しているわけではないですが、
この本の持つメッセージは起業家には大切なんだろうなと思います。

この世界への怒り、やるせなさをそのままで終わらせるのではなく、
それを少しでも変えてやろう思い行動に写した瞬間に、
起業家として一歩を踏み出すのかもなぁと思わずにはいられません。

すでに多くの人が語っているように、
インターネットの普及によりバーチャル空間を利用することにより
会ったこともない人たちとの間にゆるやかな連携が
取れるようになっています。

私が黒坂図書館プロジェクトを進める上で、
アゼルバイジャンへの書籍の輸送費を調達に
クラウドファンディングを利用しました。

ご存知の方は多いと思いますが、
今では色々な方々からお金を出して貰えるプラットフォームがあるんです。

10年前の世界では、こうも容易に資金調達は出来なかったと思います。
このような世界にいる私たちは、本当に幸運だと思います。

あとは、その幸運を使うのかそれともそれを眺めているのか。

いつの時代もその選択は私たちに委ねられているのだと思っています。

もし良かったら読んでみて下さい。

刺激になると思いますよ、ほんとに。

#村上龍 #希望の国のエクソダス #CAMPFIRE #家入さんの紹介 #緩やかな連携 #教育問題 #メディアの立ち位置 #大人の存在意義 #地域通貨 #地方再生 #COMEMO

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