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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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あれこれ考えず、とにかく、遊べ

6月といえば、くるみ(愛犬)が生まれた月。 でも、くるみは保護犬なので、いつ、どこで生まれたかは謎。 私と出会った8月24日の方が、記念日としてしっくりくる。 ※3年前のくるみと私の成長期はこちらから↓ それはさておき、くるみは今月3歳になる。人間の年齢では28歳ぐらいだそうだ。あの、からだは超小粒なのに、怪獣の子供か?!ってぐらいお転婆で怖いもの知らずの仔犬だったのに、すっかり、お姉さんって年齢じゃないか。確かに、最近は、誰彼かわまず、飛びついたり、犬同士で、はしゃぎまく

Let's Go, FRNY!

6月はLGBTQ+ Monthというわけで、私が2016年から所属しているランニングチーム・フロントランナーNY=FRNY、について書いてみよう。 このフロントランナーNYというランニングチームだが、LGBTQ+のランナーが中心のランニングクラブ。しかし、自分たちが差別されてきた側として、差別をしないことがモットーなので、シスジェンダー(=ストレート)のランナーは勿論のこと、全ての年齢、全てのランニングレベルのランナーがWelcomeなのである。 ちなみに、私は、シスジェ

その曲に救われる

背筋が冷んやりとした。 一昨日は、年に1度受けるマモグラムとウルトラサウンドの日。2015年に乳がんのフルコース治療後は、それこそ、結果が出るまで不安な時間を過ごす。だが、治療から5年が過ぎ、9年目となる今まで、特に問題なく過ぎてきたので、少し気を抜いていたかもしれない。 「去年11月に受けた両胸のMRIの結果から、インプラントを入れた右胸に何かが写っているので、ウルトラサウンドをするように指示があったわ。今回は右胸もウルトラサウンドをしますね。」 ウルトラサウンドのあ

時代の曲

最近、令和時代の曲ばかり聴いている。 え?それって当たり前のことじゃない? って、思うかもしれない。でも、私にとってはそうじゃない。 平成になってすぐにカナダ・アメリカに渡ってきた私は、平成の音楽をほぼ知らない。だって、当時はネット配信なんて存在しなかったし、日本のTVもNHKを契約しないと観れなかったし、そもそも、アメリカに興味が向いていて、日本の曲をわざわざ聴こうなんて気がなかった。 だけど、YouTubeやiTuneが私を変えた。 期待せず、”どれどれ最近の日本の流行

後悔が自分を作る

最近、”後悔”も悪くないな、と思うようになった。 昔は、この↓心理カウンセラーさんが言うように、「後悔する暇があれば、反省して、前に進め」と思っていた。 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/faa25ce9b425a171be401376cca59651d1339e41 (記事抜粋) 「反省」は、「改善点を探るため、過去の行いを振り返り、もう一度考えてみること」という意味です。これに対し「後悔」は、過去の失敗から改善点を探ろ

必要な時にある出会い:2冊の本のご紹介

本が、今、自分に必要だった答えのようなものを与えてくれることがある。 今、感じているモヤモヤとした何かが心に燻いていた時など、”ああ、そうか、そうなんだ。”と思わせてくれる一文があったりする。 そんな時に思うのだ。 本とも出会いだな、と。 最近、2冊の出会いがあった。 多くの出会いがあったとしても、その多くは、読んでいるときは、ワクワク、ハラハラ、ドキドキしたりするが、さっと私の心を通り過ぎる。 だけど、偶に、じっくり一文、一文を噛みしめるように、なぞるように、読ま

ああ、今年も終わる

夏が終わると、なぜ、こんなに今年という時間は駆け足になるんだろう? そして、11月が過ぎると、フィニッシュストロングを目指すかのような時間の流れ。その隙間を練って、暫し、今年を振り返ってみるって大切よね。 正直、9月まで、何事も順調だった。 相方も再就職し、私もそれに合わせ、ほぼ毎日、お弁当作りに励み、時々、バイトをし、ランニングチームの練習会で汗を流した。 愛犬の胡桃は、お転婆が過ぎて、腰をぐきっとやったり、膝がカパっとしたり、蜂に刺されて顔が腫れたり、眼球を傷つけたりと

老いについて考えてみた

「昨日、デパートを歩いてね、ショボくれたお婆さんがいるなぁ、と思ったら、鏡に映ったあたしだったのよ。もう、ショックでね。」 と、電話越しに話した母は、あの頃、幾つだっただろうか? 多分、70代になるかならないかぐらいだったと思う。 その頃、多分、30代後半ぐらいだった私は、”そんなの当たり前だろ。お母さんは、十分、もうお婆さんだよ。”と、心の中でツッコミを入れていたのだが、最近、携帯のカメラが自撮りモードになっていて、心の準備なしに自分の顔が大写しになった時、同じ感覚が沸き

転んでも、自分で起き上がれるよ

最近、プール熱(咽頭結膜熱)なる、主に夏に小児を中心に流行する感染症が警戒レベルで流行しているらしい。 あー、これは、新型コロナ蔓延の影響で、清潔度が高まった事の影響だなーって思う私。 ”子どもたちをピーナッツに触れさせないようにすると、逆にピーナッツアレルギーが増えるのと同じパラドックス” というこちら↓の記事の一文にもあるのだが、人間を守る為にやっている事が実は人間を弱くする(=人間をダメにする)と言う、なんとも言えないパラドックスが起こるのだ。 10年ぐらい前だ

軽薄、低俗が平和を作る?

え、今度は、イスラエルとパレスチナ?いや、イスラエルとハマス? ウクライナとロシアの戦争も終結が見えないのに、止めてくれよ。いや、もしや、世界がウクライナ戦争にばかり注目しているから、”我々の存在感が薄れている。”とかの理由で、ハマス、あんなことやったんじゃないよね? いかにせよ、なんなの?もう大義とか自分だけの正義とかやめてくれよ。それは自分の中だけで、思っていたら良いじゃん。なんで、自分が信じているものを、人にも押し付けんだよ。他人が違うものを信じていたら、自分の信じ

キャンサーギフトな毎日

セミリタイヤしてほぼ3年の月日が流れた。 2020年11月半ばに、約20年勤務していた会社から、突然、ポジションクローズでレイオフと、Zoom画面越しに通告された。 某日系商社でレアメタルの貿易の仕事をしていたのだが、新型コロナウィルスの影響で、100%自宅勤務になり、仕事量が激少。他の部署でも次々に同様にレイオフ行われていたので、まぁ、さもありなん、という具合であった。 ショックじゃなかったか? と、問われると、確かに、ショックではあった。 でも、理由は皆様が、想像してい

それは言ってはいけない。

色んなことが差別と言われる世の中になってしまい、不便を感じている人はいないでしょうか? 例えば、アメリカでは、誰かを刺した犯人逃亡中ってケースでも、それがどの人種なのか、男なのか女なのかすら報道しないケースが増えている。 どうやって、私はその逃亡中の犯人を見極めたら良いの? どっちの人権守っているの? ジェンダーフリーの公衆トイレ問題も、「男女別の方が良い」と言えば、「差別主義者!」とか言われるのは、ホトホト困る。 そのうち、自分の好みを喋るだけでも、指摘されそうだ。

今日も私はくるみのウンチを拾う

気がつけば、ひと月以上、ノートご無沙汰である。 書きたい物事がなかったわけじゃなく、書く時間が持てなかったのだ。 簡単にいえば、自分と向き合う時間を他人と向き合う時間に使っていたと言えよう。 親しい友人に助けを求められたら、そりゃ、そちらを優先する。 気がつけば、そっちに集中し過ぎて、自分の人生と他人の人生の区別がつかなくなる感覚に至ったりする。 友人の苦しみを自分の苦しみのように思えるのは良いことでもあり、長い目で見ると悪いことでもある。なぜなら、一緒に共倒れしてしまう

言葉は生きている

「そんな変な日本語使わないの。」などと、若い頃、親に言われたことありませんか?もしくは、「最近はまともに敬語も使えない人が増えた。」なーんてセリフを耳にしたことありません? 私はあります。そして、その度に、”そもそも正しい日本語なんてあるの?”と心の中で疑問を投げ掛けています。 ちなみに、私、20代は旅行添乗員、NYツアーガイド、パーティの司会進行等を生業にしていた時期もあり、喋るプロだったわけでして、お客様からは、「黒リスさんは若いのに、綺麗な日本語を使えるのね。」なーん