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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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パーフェクトドッグ・理想の犬

30代になり、初めて、自分だけの犬を飼った。 ずっと不定期なスケジュールの仕事から、土日休みの会社員となり1年が過ぎ、この会社に長く勤めそうだと思い、飼う決心がついた。 子供の頃から動物が大好きで、いつも、犬、猫、鳥などを飼っていたが、大学から一人暮らしになり、ジプシーの如く、引越し、転職、それも、社会人になってからは、海外でそれを繰り返すような生活をしていた自分がペットを飼うなど言語道断だと自覚していた。だけど、ようやく、落ち着きそうな自分の人生となり、犬を飼う勇気が湧いた

Tree Society@Central Park

ほぼ毎日、セントラルパークに行っている。 愛犬くるみの朝の散歩は、大体、同じ時間帯。そうすると、同じ顔ぶれが出来て、いつしか、挨拶をし合うようになり、時には、立ち止まりおしゃべりをする間柄になったりする。 その中には、セントラルパークのガーデナーやグランドキーパー等、草木の管理やメインテナンスをする人もいる。 先日、そのグランドキーパーから、とても興味深い話を聞いた。 彼に、何気なく、どうしてこの職を選んだのかを聞いたら、「自分は、大学で植物関連の勉強をしていた。」との事。

理想の旅、現実の旅

家族旅行に行った。 「キャラバン、キャラバン、目指すはコロラドだ。」 と、大はしゃぎの相方。そう、相方はNYCからコロラドまで1800マイル(= 2880キロ)を、車酔いをする愛犬くるみも連れて、レンタカーで往復の旅をするつもりなのである。Googleマップでは、ノンストップで片道26時間予想である。ちなみに、休暇は6日間。片道2日掛けても、コロラドに1泊出来るから、そこでくるみを連れて、山に登る。なーんて、夢の計画を立てていた。 まぁ、面白そうな計画ではある。 という

あれこれ考えず、とにかく、遊べ

6月といえば、くるみ(愛犬)が生まれた月。 でも、くるみは保護犬なので、いつ、どこで生まれたかは謎。 私と出会った8月24日の方が、記念日としてしっくりくる。 ※3年前のくるみと私の成長期はこちらから↓ それはさておき、くるみは今月3歳になる。人間の年齢では28歳ぐらいだそうだ。あの、からだは超小粒なのに、怪獣の子供か?!ってぐらいお転婆で怖いもの知らずの仔犬だったのに、すっかり、お姉さんって年齢じゃないか。確かに、最近は、誰彼かわまず、飛びついたり、犬同士で、はしゃぎまく

Let's Go, FRNY!

6月はLGBTQ+ Monthというわけで、私が2016年から所属しているランニングチーム・フロントランナーNY=FRNY、について書いてみよう。 このフロントランナーNYというランニングチームだが、LGBTQ+のランナーが中心のランニングクラブ。しかし、自分たちが差別されてきた側として、差別をしないことがモットーなので、シスジェンダー(=ストレート)のランナーは勿論のこと、全ての年齢、全てのランニングレベルのランナーがWelcomeなのである。 ちなみに、私は、シスジェ

その曲に救われる

背筋が冷んやりとした。 一昨日は、年に1度受けるマモグラムとウルトラサウンドの日。2015年に乳がんのフルコース治療後は、それこそ、結果が出るまで不安な時間を過ごす。だが、治療から5年が過ぎ、9年目となる今まで、特に問題なく過ぎてきたので、少し気を抜いていたかもしれない。 「去年11月に受けた両胸のMRIの結果から、インプラントを入れた右胸に何かが写っているので、ウルトラサウンドをするように指示があったわ。今回は右胸もウルトラサウンドをしますね。」 ウルトラサウンドのあ

時代の曲

最近、令和時代の曲ばかり聴いている。 え?それって当たり前のことじゃない? って、思うかもしれない。でも、私にとってはそうじゃない。 平成になってすぐにカナダ・アメリカに渡ってきた私は、平成の音楽をほぼ知らない。だって、当時はネット配信なんて存在しなかったし、日本のTVもNHKを契約しないと観れなかったし、そもそも、アメリカに興味が向いていて、日本の曲をわざわざ聴こうなんて気がなかった。 だけど、YouTubeやiTuneが私を変えた。 期待せず、”どれどれ最近の日本の流行

後悔が自分を作る

最近、”後悔”も悪くないな、と思うようになった。 昔は、この↓心理カウンセラーさんが言うように、「後悔する暇があれば、反省して、前に進め」と思っていた。 https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/faa25ce9b425a171be401376cca59651d1339e41 (記事抜粋) 「反省」は、「改善点を探るため、過去の行いを振り返り、もう一度考えてみること」という意味です。これに対し「後悔」は、過去の失敗から改善点を探ろ

必要な時にある出会い:2冊の本のご紹介

本が、今、自分に必要だった答えのようなものを与えてくれることがある。 今、感じているモヤモヤとした何かが心に燻いていた時など、”ああ、そうか、そうなんだ。”と思わせてくれる一文があったりする。 そんな時に思うのだ。 本とも出会いだな、と。 最近、2冊の出会いがあった。 多くの出会いがあったとしても、その多くは、読んでいるときは、ワクワク、ハラハラ、ドキドキしたりするが、さっと私の心を通り過ぎる。 だけど、偶に、じっくり一文、一文を噛みしめるように、なぞるように、読ま

ああ、今年も終わる

夏が終わると、なぜ、こんなに今年という時間は駆け足になるんだろう? そして、11月が過ぎると、フィニッシュストロングを目指すかのような時間の流れ。その隙間を練って、暫し、今年を振り返ってみるって大切よね。 正直、9月まで、何事も順調だった。 相方も再就職し、私もそれに合わせ、ほぼ毎日、お弁当作りに励み、時々、バイトをし、ランニングチームの練習会で汗を流した。 愛犬の胡桃は、お転婆が過ぎて、腰をぐきっとやったり、膝がカパっとしたり、蜂に刺されて顔が腫れたり、眼球を傷つけたりと

老いについて考えてみた

「昨日、デパートを歩いてね、ショボくれたお婆さんがいるなぁ、と思ったら、鏡に映ったあたしだったのよ。もう、ショックでね。」 と、電話越しに話した母は、あの頃、幾つだっただろうか? 多分、70代になるかならないかぐらいだったと思う。 その頃、多分、30代後半ぐらいだった私は、”そんなの当たり前だろ。お母さんは、十分、もうお婆さんだよ。”と、心の中でツッコミを入れていたのだが、最近、携帯のカメラが自撮りモードになっていて、心の準備なしに自分の顔が大写しになった時、同じ感覚が沸き

転んでも、自分で起き上がれるよ

最近、プール熱(咽頭結膜熱)なる、主に夏に小児を中心に流行する感染症が警戒レベルで流行しているらしい。 あー、これは、新型コロナ蔓延の影響で、清潔度が高まった事の影響だなーって思う私。 ”子どもたちをピーナッツに触れさせないようにすると、逆にピーナッツアレルギーが増えるのと同じパラドックス” というこちら↓の記事の一文にもあるのだが、人間を守る為にやっている事が実は人間を弱くする(=人間をダメにする)と言う、なんとも言えないパラドックスが起こるのだ。 10年ぐらい前だ

軽薄、低俗が平和を作る?

え、今度は、イスラエルとパレスチナ?いや、イスラエルとハマス? ウクライナとロシアの戦争も終結が見えないのに、止めてくれよ。いや、もしや、世界がウクライナ戦争にばかり注目しているから、”我々の存在感が薄れている。”とかの理由で、ハマス、あんなことやったんじゃないよね? いかにせよ、なんなの?もう大義とか自分だけの正義とかやめてくれよ。それは自分の中だけで、思っていたら良いじゃん。なんで、自分が信じているものを、人にも押し付けんだよ。他人が違うものを信じていたら、自分の信じ

キャンサーギフトな毎日

セミリタイヤしてほぼ3年の月日が流れた。 2020年11月半ばに、約20年勤務していた会社から、突然、ポジションクローズでレイオフと、Zoom画面越しに通告された。 某日系商社でレアメタルの貿易の仕事をしていたのだが、新型コロナウィルスの影響で、100%自宅勤務になり、仕事量が激少。他の部署でも次々に同様にレイオフ行われていたので、まぁ、さもありなん、という具合であった。 ショックじゃなかったか? と、問われると、確かに、ショックではあった。 でも、理由は皆様が、想像してい