EMDRレポ②(問題は日記から見つける。簡単に毎日日記を書く方法)


さて、私が現在進行形で行なっているEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)
についてのレポートの続きです。

EMDRとはトラウマを暖和するための心理セラピーです。
詳しくは過去の記事をご参考下さい。


EMDRは日本語では眼球運動による脱感作と再処理法と表されていますが、実際にはセラピー中、毎回ずっと眼球運動をしている訳ではありません。
EMDRでは1~8までのステップがあると言われており、1~6のステップはほとんどがセラピストとの会話です。
そして最後の7~8でようやく眼球運動に取りかかります。

私は約8ヶ月でステップ7までたどりつき、現在は眼球運動は数回既に行なっており、最初のトラウマ(2つの大きなトラウマの2つの中の1つ)を処理し終えた所です。
実は、この眼球運動にたどり着くまでがEMDRの最も重要なポイントなのです。


そしてその1~6ステップの中では日常生活でのトリガーフラッシュバックからトラウマの原因を見つけるという事をします。
トリガーとは、フラッシュバックを起こす引き金となるものです。
例えば、戦争で戦った帰還兵が花火の音を聞くと爆撃で死亡した戦友を思い出しパニックになる…
この場合、花火がトリガーになります。
パニックになることがフラッシュバックです。

ただ、トリガーが何なのかフラッシュバックが何なのか、何がトラウマになっているのか
という事すら気付いていない事も沢山あります。
急に何かがきっかけでとんでもない恐怖心に襲われたり、同じ悪夢を何度もみたり、動悸がしたり、過呼吸になったり、必要以上に怒ったり泣いたり…
でもそれが何故なのか、何が原因だったのかわからない事は非常に多くあります。

なので日記を付けると非常に有効的です。

でも毎日欠かさず日記を書くのは難しいかもしれません。
私もとっってもズボラで日記は3日以上続いた事はありませんでした。

そんな私が毎日日記を付ける為に試したやり方は、単語のみメモる。

例えば私がフラッシュバックを起こした時や何かネガティブな感情や行動を起こした時には☓印を付けます。

超超超日記が面倒くさい人、時間がない人はなんならこれだけでも十分です。

もう少し書ける人はさらに単語を追加します。

例えば、悪夢を見た日の日記ならこんな感じになります。

3/13 ×
夜3時 家
悪夢 誰かに追われる
母 何も言わない
無表情 怖い
泣く
起きる 汗だく
朝まで寝れない

という感じになります。


もう1つ例をあげましょう


例えば、買い物をしていると急に気分が悪くなり動悸がし、過呼吸になった日の日記はこうなります

4/14 ×
夕方4時
スーパー○○店 晩ごはん買い物
子供の泣き声 母怒ってる 怖い
動悸 過呼吸
買い物中止 帰宅
デリバリー
罪悪感

これならだいたい毎日3分ほどあれば日記が書けます。

そしてこれらのメモから、二つの日記にはどちらにも「怖い」と「母」という単語がでてきます。
そこから、よく母がいる場面で`怯えている'
という事がわかります。
そして幼少時代、母に怯えた記憶はあるか?
怒られて怖かったのか?
無視されたのか?体罰をされたことは?
そうやって思い出していくことによってターゲットが決まっていくのです。
ターゲットとは、眼球運動で処理をする対象になるトラウマです。

トラウマというのは木の根のように太い核になる根がいくつかあり、そこから小さい根がいくつも広がっています。
小さい根を発見する事でその核の根を見つけ出す事ができます。
核の根を既に発見している場合はそれを引き抜けば小さい根も全て一緒に抜けてくれます。


これらの根を見つけて引き抜く為には
日記を書くこと、メモを残すことはとっっても重要なヒントになります。




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