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文化人類学的視点で視る
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文化人類学を学び始めて3ヶ月が経った。
まず第一に驚いたことは、文化人類学が対象とする分野の広さだ。医療、市場経済、国家、政治、芸術、ありとあらゆる分野において文化人類学の研究は行われている。
対象を細分化して、テーマを絞って深掘りするのがその他の学問だとするのならば、哲学や文化人類学はその区切りに疑問を呈
『文化人類学の思考法 ケアと共同性』松村圭一郎・中川理・石井美保 編を読んで
参照 『文化人類学の思考法』
12章 ケアと共同性ー個人主義を超えて
筆者はこの章の中で「選択の論理」と「ケアの論理」を取り上げている。
「選択の論理」が働く場面においては、「ケアを受ける側」の自己決定権が重視され、医療 は適切な情報を提供するだけにとどまる一方で、その選択に関する責任を「ケアを受ける 側」が取らなければならない。しかし「ケアを受ける側」が必ずしも自分にとっての良