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站椿功の段階的練習法(途中)

1.骨で立つ

構造で立つ。
重力の方向を感じる。
重力の上に立つ感覚。
足の裏の重力の位置を意識できるように。
套路では、重力の軸の傾きを感じてコントロールできるように。

2.筋で立つ

バランスで立つ。
筋肉同士のバランスを取って偏りを無くす。
テンセグリティ構造

テンセグリティとは、テンション(tension)「張力」とインテグリティー(integrity)「統合」を合体させた造語で「張力でバランスを取っている(統合されている)」状態。
含胸(前)と抜背(後)。
虚霊頂勁(上)と尾閭中正(下)。
套路では、テンションを保ったまま動けるように。

3.気で立つ

意識(意守して)で立つ。
意守は、太陽の光が当たってぽかぽか温かいイメージ。
集中は、虫眼鏡で光を集めて「あちち!」ってなるイメージ。
集中し過ぎず意識すると、構造とテンションを意識することで誘導できるようになる。
意識がトリガーになるので、1段階目、2段階目の鍛錬を体に染み込ませておくことが大切。
zipファイルを解凍(意守)したら複数の欲しいファイル(細かな姿勢要求)が出てくるイメージ。

4.無で立つ

無心(全身を満遍なく、ぼんやり意識して)で立つ。
渾然一体の身体。
3段階目の自動化を全身に展開するイメージ。

5.動きの中で

人が成長していく中で、脳は、まず生きていくために必要な動きを急ごしらえで作って、その動きを自動化して省エネ化する。成長するに従って、身体の大きさが変わったり、力の強さが変わるが、脳は省エネが好きなので根本的な変更はされずに、辻褄を合わせて対応している。それが人それぞれの動きの癖。その癖を、一度意識することで脱学習させて、再度自然な動きを学習させる。その学習させた動きを自動化させることで、とっさの時に使えるようにする。

太極拳では、脱学習、再学習を(重力の方向を感じられるように)ゆっくりした動きで行う。形意拳では三体式の站椿功で行い、八卦掌では左右対称のひねり運動(テンセグリティを整える運動)で行う。普段使っている力を使うと脱学習にならないので、脱力して、重力を感じながら動くことが大切。

おわり


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