【海藻食】毎日海藻を食べるのも健康に良いです【健康】

抗炎症食について
書きましたが、
さらにシンプルに考えると
海藻かな
と思って、
調べてみました。

主に、
1972年に出版された
『日本の長寿村短命村』
（サンロード刊）
を参考にしています。

著者は、
東北大学名誉教授の
近藤正二医学博士
です。

近藤博士は、
1935年から
36年間にわたって、
日本中の
長寿な村と
短命な村の
生活様式を
調査しました。

当時は、
長寿や短命の原因
は分かっていなかったので
「俗説が正しいのかどうか、実際に自分の目で見てくる」
と決意して
調べ始めたそうです。

総計990町村
を調べ上げました。

ここで、
事前に触れておきたいのが、
腸内細菌です。

人間の腸内には
約100兆個の
腸内細菌が
住んでいます。

人間の
身体を構成する
細胞が全部で
約60兆個なので、
約2倍の細菌
がいます。

もし
細胞の数が
多い方が主体
だと考えると、
人間は
腸内細菌の
乗り物の様なもの
になってしまいます。

自分の細胞より
多くの細菌
がいますので、
その細菌が
元気かどうか
というのが
大事になってきます。

約1000種類
の細菌がいますが、
大きく分けると
善玉菌、
悪玉菌、
日和見（ひよりみ）菌
の３つに分けられます。

比率としては、
善玉菌が2割、
悪玉菌が1割、
日和見菌が7割
です。

日和見菌は
名前の通り、
日和見しているので、
善玉菌が増えたら
善玉菌の味方
をしますし、
悪玉菌が増えたら
悪玉菌の味方
をします。

なので、
善玉菌を増やす
ことが重要に
なってきます。

近藤先生の調査
の話に戻ります。

簡単に
リスト化すると

1. 健康長寿の決め手は食生活にある
2. お米の食べ過ぎは短命になる
3. 肉の食べ過ぎは短命になる
4. 果物を多く食べる村は短命になる
5. 魚ばかりで野菜が少ない村は短命になる
6. 塩分を摂り過ぎている村は短命になる
7. 酒飲みは実は短命ではない
8. 重労働をしている人の方が長寿である
9. 大豆製品を多く食べている村は長寿になる
10. 大量の野菜を食べている村は長寿になる
11. 海藻を多く食べている村は長寿になる
12. 食事は、ゆっくり楽しむことが大事である

というような項目が
挙げられています。

興味深いのが、
山奥の村でも、
海沿いの村でも、
共通しているのが
10. 野菜を多くとっていれば長命である
2. ごはんをたくさん食べていると短命である
3&5. 肉や魚などの動物性タンパク質はほどほどに
9. 大豆の植物性タンパク質は積極的にとったほうがいい
ということでした。

特に
海沿いの村で、
非常に近くにある
にも関わらず
短命な村と
長寿の村が
あったそうです。

片方の村は、
魚がたくさん獲れて、
毎日魚を食べていました。

健康に良さそうです。

もう一方の村は、
魚は商品として
売ってしまうため
村人の口には入らず、
自分たちは
海藻ばかり食べている
村でした。

もう既に
分かってしまった
と思いますが、
魚をたくさん食べている村
が短命で、
海藻ばかり食べている村
が長寿だった
という事です。

最近の研究では、
海藻に含まれる
様々な成分が、
腸内細菌の栄養
になって、
善玉菌を増やす
ことが分かってきました。

毎日の食事に、
少しでいいので
海藻を加えることが
効果的です。

ちなみに、
抗酸化食で紹介した、
キヌア、
アボカド、
葉物野菜、
黒豆なども
善玉菌の餌
になりますので、
抗酸化しながら
善玉菌も増やせます。

おわり

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