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昔わたしがベッドで見ていた光景が日本中の今、でもできることはある。

毎日の自粛と外出禁止と、見えないものに怯える。
現実が安定していない時、人々は不安になって心が病んでいくかもしれない。

でも魔術思考はこう考える。

その不安は当たり前のこと。安全で安定した日々から不安定になったことで、脳がヤバイと感じさせている「感情」である。
または、常に同じ毎日に慣れていたところ、突然同じことを繰り返せないことに不安になって、脳が通常に戻したいと感じさせている「感情」。

魔術は脳の意識変容だ。
脳の仕組みを知っていればこうした不安や焦りが、どうして湧き出てくるのか理解できる。一呼吸置いて、「あ、わたしの脳はそう感じているんだね」と客観視できる。
この技術は日常生活の中でも役立つ。人間関係でも冷静に対処できる。

しかし知らなければどうだろう。
突然悲しみが押し寄せて涙がでたり、曖昧な未来に不安になってしまう。(と脳が思い込んでいる)

こうした自分自身の感情をコントロールするには、知性が必要だ。
つまり、仕組みを知ること。感情の源流を知ること。

直感や霊感が鋭く運が良い人でも、それがなんであるか、その仕組みを知らなければ使いこなせない。(残念ながらこれは知らない人が多い)

あとは、未来を予測できる方法を身につけること。占星術じゃなくても社会情勢を見たり、株や金融の知識など様々あるだろう。

この外出自粛の中でもできることはたくさんある。この知性を磨くのはとても良いことだ。

と言うのも、現在のこの景色は、私が学生だった頃と似ている。
わたしは、ベッドで過ごしていた。
普通に学校に行ける人々が羨ましくて憎んだ。

でも憎んだり文句を言ったところで自分のためにならない。
悲しんでも、泣いても、怒っても、しかたがない。

とりあえず落ち目を感じたくなかったので勉強したり、本を読んだりして過ごした。
そしていつからか、わたしの病気が良くならないとしたら、ベッドの上でも仕事ができるようにならなくちゃ。と思っていた。

それから人と比べることをやめた。
ベッドの上でも仕事ができる人は、そもそも普通の人の働き方と違うので、比べても意味がないと思った。

しかも当時はまだパソコンもインターネット普及率も低い、ISDNの時代である。ポケベルが去って、まだドコモがiモードで、ソフトバンクがブォーダフォンの時代ね。
つまり団塊の世代を親に持つ家族であるから、普通から一度外れると軽蔑の眼差しを向けられる。

でもベッドの上でわたしは思った。親は先に死ぬ。親の言うことは正しいが、わたしが自立した生活ができなければどうなるのか。
誰にも迷惑はかけたくないし、大切な家族なら尚更、目の上のたんこぶになりたくない。

こうした環境のせいで、どうなっても仕事ができる仕組みを作ろうとしていた。
在宅ワークの必要性が検討されているが、わたしは在宅ワークしかできなかった時もある。
痛くて動けない時もあるし、それはいつ痛くなるかなんてわからない。今朝痛いので休みます、という人を雇う会社なんてない。

いつ痛くなるかがわからないから、できるだけ短時間高収入でなければならない。そう考えると結果的に、自分で経営した方が良いと思った。

誤解しないでほしいのだが、普通に働けたり、毎日同じ時間に始業終業できる、そんな生活はとても恵まれているし、羨ましいし、それができる人を尊敬する。
だから決して批判ではない。
痛みに怯えることがないのも羨ましい。

でもわたしにはできない。できないのなら諦める?いや、諦めても問題は解決しない。生きるなら問題を認めて、私ができる方法を考えなければならないし、この変えられない環境に柔軟に対応しなければならない。

ベッドの上でも仕事ができて、お金を稼いで自分で生活できなければ。
そう思った時に、お金に換金できるものは技術と知恵しかないと思った。
つまり従来の、肉体労働がお金になるシステムではダメなのだ。
それからベッドの上でひたすら本を読んで知識をつけ、体の調子がいい時には実体験をした。

のちに魔術で等価交換の法則を知り、わたしの考えは間違ってなかったと思い知る。それは、技術や知恵と同じ量のものが交換されお金になるということだ。

また、ひとりで家にいるのも苦痛ではない。わたしは集団行動よりも、ひとりで自由に活動できる方が合っているのかもしれない。
カフェも居酒屋も、人がいるところは落ち着かない。ドライブスルーの方がもともと好きだし、今の飲食店が頑張っているテイクアウトは今後も続けてくれるとこうした人種には助かる。

たばこの煙、酒や食べ物の匂い、人の話し声、絡みがうざい相席の客。ついでに余計なものまで見えてしまう。そういう人間観察も好きな人もいるかもしれないけど、わたしは無音で読書する方が好きだ。

そういった背景から、家で楽しめる趣味も多いので現状困らない。外出してもやることないが家にいれば何かしらできるし安全だ。
ゲーム、料理、仕事、読書。やりたいことが選べてしまう。
家の中での趣味をこの機会に見つけてみてはいかがだろう。

しかし決して外に出ることが苦痛ではない。病気も前よりすこぶる良い。
昨年は、一年中フィールドワークをすると決めて遠出をしていた。車で、山形から広島まで行った。
その前年はインドネシアに2回も行ったし、その前はイギリスにも行った。
むしろ国内より海外が好きだ。

その極端さがどこから生まれるのかというと、未来予測ができるからだ。
これも誤解しないでほしいのだが、西洋占星術での未来予測はあくまでも予測だ。ただし割と正確な予測値がでる。

それは2017年の12月に、土星が山羊座のサインにイングレスしてから、木星が蠍座、射手座のサインにいるうちにフィールドワークせな!と「知っていたから」である。

知らなければ計画を立てられない。
今しかない、と思うこともできない。
環境に逆らって旅行に行くこともない。

今の幸せがずっと続くなんてあり得ない。わたしは子供ながらにこう思っていたからかもしれない。知る努力を今するから、未来がより良くなる。等価交換なのだ。

ラッキーなことに昔よりも簡単に情報は手に入る。むしろ知らないでは通らない、そんな場面がいくつもある。
もはやわたしたちは、知ることが義務なのではないか。この時代を生き抜くために、知ることをサボってはいけない。

先人の生き方や当たり前を、右から左で吸収し、常識に馴染むことができるのも一種の才能だ。
しかし、いつかその時代は終わりを告げる。突然に常識は一変する。
でも冷静に考えてみると戦争や天変地異などいつの時代にもあることで、安定は存在しない。その時信じていたものが崩れ去るような感覚に陥る人もいるだろう。

冒頭の話に戻るが、今を不安定だと感じる人は、なんでもいいから知識や技術を身につけるべきだ。不安は本を読めば大抵のことは解消される。不安の根元を知ることができるからだ。

しかし日本人の多くは、アルコールや薬やセックスや恋愛や食べ物で不安を解消しようとする。それは堂々巡りで、ストレスが勝れば依存になる。万引きやギャンブル、違法に手を出す人もいる。

そんな人ほど本を読め。
目に見えないけど知識は、いつか助けてくれる。いつか等価交換のもとになる。

難しい本でなくとも良い。漫画でもゲームでも良い。その時の一時的快楽だけではなく、後になってこれは自分のためになったと思えるものならば良い。

これはラストチャンスかもしれない。
2017年から今までの土星山羊座の、ラストチャンス。
土星が本格的に水瓶座のサインへ移動する12月までに、わたしたちはできることをするだけだ。
環境や他人に文句を言っても、生活の足しにもならないし、正直Twitterが文句やデマだらけで見るに耐えない。(もう半分見てない)

心がどうにかなってしまう前に。
心が折れた後でもどうか、奮い立って。
知識や技術を身につけよう。勉強しよう。


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