値引き戦略について考察~GOTOトラベル~
現在利用停止している消費喚起施策のGOTOトラベル。
せっかくなので時事ネタを絡ませつつ、企業における値引き販売、戦略について考えてみようと思います。
こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。
本日の谷田部の流儀は、【値引き戦略について考察】について書きたいと思います。
本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・いつもお客様から値下げ交渉を受けて、対応している方
・仕事を頑張っているのに実績という形で現れない方
値引き戦略は有効か?
いきなり結論に入ってしまいますが、企業における値引き戦略は有効か否かということについてです。
大企業と中小企業で状況が異なりますので、今回は中小企業を例にとってお話します。
結論、値引き戦略は有効ではありません。
GOTOトラベルに見る値引きという名の麻薬
私は先月11月にGOTOトラベルを活用し旅行に行きました。
活用したという言い方が正しいかわかりませんが、旅行サイトで予約すると自動的に割引が適用され、ホテルで商品券を渡され特に私自身が何か手続きをしたわけではありません。
つまりGOTOトラベルは実質手続きなしの割引施策です。
では私の主観ではどう思ったかお伝えします。
結論【割引しすぎじゃない??】と思いました。
それと同時に、嫌な予感もしました。
これだけ旅行が優遇された形で楽しんでしまった方々は今度正規の値段で旅行に行くのだろうか??
だって同じ体験に今度は2倍のお金を払わなければいけないのですよ??
これは良くある値引きの麻薬だと思いました。
そして需要を先食いしてしまう危険な施策だとも同時に思いました。
なぜ値引き戦略は有効ではないのか?
2つの観点があります。
1、需要の先食いを引き起こし、正規の値段で購入する層が減る(利益率低下)
2、価格に重点を置いた施策となり、プロモーションや商品設計などのクオリティが低下する(品質低下)
中小企業にとって利益率の低下も、品質の低下も死活問題です。
むしろ中小企業こそ利益率と高品質を強みにしていかないと大企業と勝負することは困難だと思われます。
その観点からしても値引き戦略は有効では言えないと考えられます。
※新規のUUを獲得するきっかけにはなりますが、中小企業にとっては既存顧客に如何にアップセルを狙えるか、が基本戦略なのでその点でも有効な施策ではないと思われます。
最後に
今回GOTOトラベルを引き合いに出しましたが、皆さんの近くでも値引き戦略は様々起こっていると思います。
この機会に上記に挙げた2つの観点をもって世の中を見てみると面白いと思います。
以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部
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