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外部の経営コンサルタントは役に立たない?~現役コンサルタントがお答えします~

このタイトルは、とある若手の経営者の方から言われた事です。

私自身も経営コンサルとして活動しているのでショックな反面、確かにな・・・と思うこともありますので、正直なお気持ちを現役コンサルタントとしてお答えします。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、ちょうど1年前に【外部コンサルタントを雇う意味とは?再生コンサルタントの本音②】という投稿をさせて頂きました。

それから1年という月日が経ち新たに見えてきた【外部コンサルタントを雇う意味とは?再生コンサルタントの本音②】について投稿させていただきます。

※1年前の投稿を見ていない方は是非URLよりご覧ください(2分で読めます。)

経営コンサルは無力

まず、私自身の結論から先にお伝えすると、
【経営コンサルには決裁権が無い為、無力である】という点がビジネス上本質的な回答かと思います。

ビジネスにおいては、決裁権が全てです。どんなに小さな決済も外部の経営コンサルは持つことが出来ません。

なぜか?責任が取れないからです。

まずこの事実を受け入れるところから外部コンサルタントは始まります。

※おそらくこの点で、巷では経営コンサルタントは意味がないと言われることが多いのだと思います。

外部の経営コンサルタントを例えるならば、家庭教師がイメージが近いかもしれません。

家庭教師は、子供に勉強を教えます。例えば数学であれば公式の内容や解き方やロジック等。

しかし、家庭教師は、子供のテストを代わりに受けることは出来ません。

答えは経営者、社員が持っている

経営コンサルとして関わる中で、私自身がいつも感じることは、その企業や組織が抱える課題の答え、解決策は既に社内の経営者や社員が持っていることがほとんどという事です。

答えを社員が持っているのであれば経営コンサルというのは必要ないのでは?と思われそうですが現実はちょっと違います。

皆、解決策はなんとなくわかっている、しかしそれが内部のバイアスにより表に出しにくいことがほとんどです。

例えば、社長と仲の良い業者が法外な金額でサービスを提供している。等はどの会社にもある典型的な例です。

解決策としては、その業者との契約を切ることですが、そうすると社長のメンツをつぶしてしまうという忖度が発生するというものです。

このような場合、外部コンサルタントが汚れ役になり指摘し、更に社員の方たちで公正な業者選定や適正価格での取引といった社内文化醸成を行うことで会社自体が健全性を取り戻すことが出来ます。

再現性を意識する

家庭教師がついていた期間は勉強が出来るのに、家庭教師を辞めてしまってから勉強が出来なくなってしまった。

これでは意味ないですよね。

外部コンサルタントも一緒です。コンサルタントがいなくなったとしても再現性が無ければその企業は成長したとは言えません。

最後に

私は、1年前自分の仕事(経営コンサル)はなんて無力な仕事なんだろうと感じたことがありました。

しかし、今になって思うと、コンサルタントがやりがいを感じ、先頭に立ってるようではダメだと思いました。

主役はその企業自身であり、社長であり社員であり、私はその方々を陰からこっそりと支援する事だとこの仕事を自分なりに理解することが出来ました。

経営コンサルを生業にしようとお考えの方の、何か参考になれば幸いです。

以上、またよろしくお願いいたします。

株式会社クロコ 谷田部

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