『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』お勧め本の感想

皆さん!本!読んでますか?つい最近の投稿で『1984』という本の紹介をさせていただきました。

今回は、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』という本について感想を書いていきたいと思います。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、【『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』お勧め本の感想】について書きたいと思います。

本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・SF小説が好きな方
・哲学的な話が好きな方

アンドロイドは電気羊の夢を見るかってどんな内容?

1968年にフィリップ・K・ディックというSF作家によって執筆された本です。

1982年にはハリソン・フォード主演で『ブレードランナー』という邦名で映画化されております。

主な内容としては、人間vsアンドロイドという設定の中で人間とアンドロイドの関り、両者を区別するもの、それぞれが認識している世界観についてを描いています。

あらすじについては、Googleで検索してみてください。

本書のtopicsとしては、
1.生を区別するものとは?
2.世界の認識について

アンドロイドと人間の違いというのはどこにあるのか?本書では人間とほぼ同構造のアンドロイドが登場し、見た目や話しただけでは何も違いがない。

ただし共感能力だけが未発達であるという設定です。

その為、本物の人間の中で共感能力が欠如してしまっている人間などはスペシャルという病的扱いを受けています。

1.生を区別するものとは?

本書には主に①人間②本物の動物③アンドロイド④電気動物という4者が主な登場人物です。

人間は常に本物の動物を飼育することで生を実感することが出来るという表現です。

では人間はアンドロイドの命を奪うことになんの問題もないのか?

本書終盤、アンドロイドが主人公が飼っている山羊の命を奪います。

これは、人間がアンドロイドの命を奪うことに問題がないのであれば、その逆であるアンドロイドは本物の動物の命を奪うことにもなんの問題もないこととなる。

それは矛盾しているという問いかけが行われます。

私はこのシーン非常に考えさせられました。人間が人間であると認識する方法ってどんな方法があるんだろうと。

2.世界の認識について

本書中に、アンドロイドの中に幼少期からの他者の記憶をインプットされたアンドロイドが登場します。

そのアンドロイドは自分の事を人間だと認識し、主人公に対して『アンドロイドと人間を区別するものは何か?』と問う場面が非常に印象的でした。

・アマゾンで動物に育てられた人間
・赤子の取り違え

自己の認識する世界と、他者の認識する世界は常に一致しているわけではないという事、では自己と他者の認識する世界のどちらが正しいのか?という非常に考えさせられる問いかけをされます。

最後に

これはあくまで私の独自解釈なので正解というわけではありません。

しかしながら哲学的な話がメインなので、読者それぞれが様々な解釈をもっていいのではないかと思いました。

小説はちょっと読んでる時間ないという方は、是非映画ブレードランナー見てみてください。

以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部

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