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仕事の責任は誰のもの?~マネージャーが真価を発揮すべき時~

経営コンサルでハンズオンしている企業の管理職からこんな相談を受けました。

『部下が責任感をもって仕事をしてくれない。。』

あなたならどう答えますか?

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、【仕事の責任は誰のもの?~マネージャーが真価を発揮すべき時~】について書きたいと思います。

本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・マネジメントに悩まれている方
・仕事が思い切って出来ない方

責任をもって仕事をしなさいという発言の危険性

会社員として働いている方であれば一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか?

もし管理職として働かれている方で常日頃から部下に対してこのような言動があるのであれば注意が必要です。

部下の生産性を下げ、組織の活性化を阻害する要因になってしまうからです。

マネージャー、管理者の組織内での役割とは何でしょうか?
・部下の世話をすること?
・部下の成長を促すこと?
・部下のキャリアを考えること?

答えは、組織内外において責任を取る事、そして管掌部分の生産性を向上させる事です。

つまり、仕事の責任はマネージャーにあるという事です。

「そんな当たり前の事知っている」という声が聞こえてきそうですが、では責任をもって仕事をしなさいという発言が部下に与える心理的影響について書いてみます。

エンゲージメントと心理的安全性を考える

部下が生産性を最大限に高められる状況というのは、
・エンゲージメントが高い状態
・心理的安全性が高い状態

この2点がキーとなっています。

では上記2点に対して責任をもって仕事をしなさいという発言はどのような影響を与えるでしょうか?

①エンゲージメント観点

組織に属する事への満足度を表すエンゲージメントですが、仕事の責任が個人(自身)に属するという時点でエンゲージメントが向上する要因はなくなります。

※例:こんなプロジェクトの責任を私が負うのであればマネージャーはなんのためにいるのか?組織で活動する意味がない。

②心理的安全性観点

自身の思想や発言に対する組織内肯定による満足度を表す心理的安全性ですが、仕事の責任が個人に属する時点で、リスクのある発言や行動に対して大きく心のブレーキがかかります。

※例:ここでリスクのある発言をすれば、より大きな責任がこちらに来てしまう。ここは黙っておこう。

このような状態が、適正な部下の精神状態と言えるでしょうか?

あなたが今日部下に話すべき事

責任の所在をはっきりとさせる
   ↓
そのうえで、業務遂行については部下に任せる
   ↓
横やりを入れるのではなく細かな進捗を確認する
   ↓
進捗から見える大局をメンバーへ共有する

責任者になったからと言ってチャチャを入れては部下は育たないし、生産性も上がらない。そして創造的な仕事にもならない。

マネージャーが出来ることは小さな進捗も見逃さないきめ細やかな管理と、その結果として見えてくる少し先の未来を予見してあげること。

最後に

部下というのは様々な事を考え日々、業務と向き合っています。

発言一つで生産性が高くなり、低くなります。その大部分は管理者であるあなたの発言が要因かもしれません。

この機会に是非昨日の自分を振り返り、今日の自分に活かしてみてください。

以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部

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