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言葉が人生を変えると学べた。喜多川泰『賢者の書』を読んで📚

喜多川泰さんのデビュー作『賢者の書』を読みました。

ファンタジーと自己啓発書を掛け合わせた新感覚の本です。

僕はこれまで喜多川泰さんの本を3冊読んできたんですが、デビュー作とあって、のちに続く作品にも通ずる「人生を幸せに生きるとは?」を学べます。

あらすじはこんな感じです。

仕事も家庭も思うようにいかない中年男性のアレックス。「もうダメだ」と人生に絶望し、1人になれる場所を探して子どものころの思い出の公園へと向かう。
そこで、サイードという少年に出会う。彼は賢者になるための旅をしていて、これまで8人の賢者に会ってきた。
そして、最後の賢者に会うために、この公園にやってきたそうだ。
賢者との約束の時間まで少し眠りたいと言うサイード。アレックスはサイードが握りしめていた『賢者の書』を、彼の許可を得て読みはじめた。

言葉には光の部分もあり闇の部分もある

僕が印象に残った一文があります。

あなたが日頃、意識的であれ、無意識であれ使っている言葉に人が引き寄せられたり、離れていったりする、つまり言葉は出会いや別れを生むの。

言葉には光の部分もあれば闇の部分もあります。

人を元気づけたり、勇気づけたりできる一方で、心ない言葉によって人を傷つけてしまうときもあるからです。

つまり、不満、愚痴、悪口ばかり言ってると、どんどん人は離れていき、明るく前向きなことを言ってると少しずつ人は集まってくる。

気をつけたいの人が離れるのは早く、人が集まるのは遅いということ。だからこそ、ネガティブな言葉づかいは気をつけようと思いました。

本を読むことは思考を変える

みなさんは、マザー・テレサのこの言葉を聞いたことはありますか?

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

この思考を変えるきっかけとなるのが「読書」だと『賢者の書』を読んで確信しました。

思考が変わるというのは、物事の見方や捉え方が変わるということ。

そして、作者の数だけ世界の見え方があるのなら本を読めば読むほど、僕たちの世界は違って見えてくるんだと思います。

365日すべてを幸せで満たす=成功した人生

喜多川泰さんの本に共通する考えとして人生の成功は経済的に豊かになることではないという点です。

お金を稼ぐことは否定していませんが「何になりたいか」ではなく「どうなりたいか」に重きを置いています。

お金をたくさん持っていても不幸な人はいるし、貧しくても幸せに暮らしている人はいるということ。

『賢者の書』には9人の賢者が登場します。

第一の賢者は挑戦を恐れず行動すること
第二の賢者は人間には無限の可能性があること
第三の賢者は自分を愛し、他人を尊重すること
第四の賢者は理想とする人間像を目標にすること
第五の賢者は今日一日を精いっぱい過ごすこと
第六の賢者は時間を投資して経験をすること
第七の賢者はほかの人の幸せを願うこと
第八の賢者は言葉に変え、いい影響を受けること

9人目の賢者の教えは、ぜひ賢者の書を手に取って、あなた自身の目で確かめてみてください。

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