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タイム・ノーフューチャー・マシン
地下鉄から家まで10分の道をたっぷり30分以上かけて逆に歩いて、どうにか見つけた財布は植込の上にぽんと放られ案の定札は一枚も残ってない。代わりに入っていたのは覚えのない女の写真。ぞっとする様な、女の死体の写真だ。
「おかえり。また収穫なし?」
統合人生管理システムのデフォルト設定女の嫌味顔を遮って聞く。
「タイムマシンは実在するのか」
「無いね」
「絶対に?」
「登録された公的情報
地下鉄から家まで10分の道をたっぷり30分以上かけて逆に歩いて、どうにか見つけた財布は植込の上にぽんと放られ案の定札は一枚も残ってない。代わりに入っていたのは覚えのない女の写真。ぞっとする様な、女の死体の写真だ。
「おかえり。また収穫なし?」
統合人生管理システムのデフォルト設定女の嫌味顔を遮って聞く。
「タイムマシンは実在するのか」
「無いね」
「絶対に?」
「登録された公的情報