くろけむ

長い文章書きたくなったとき用(稀)

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最近の記事

神の船行く星々の間

 ある日私は神になっていた。 「分かりました。あなた様のお言葉はとても私なんかには分かりません。けれどその儀式をすればまた我らにお恵みを頂けるのですね」  青年はそう言って私の指示通りに大きな板を右に左に動かし、小さな箱を取り出し、また戻し、グニグニとした不気味な紐をいくつも並べ、順番に繋いだり離したりして行く。その間に甲高い悲鳴や低い低い唸り声の様な音が響こうが、板や紐がポツポツと、ぼんやりと、あるいは瞬間的に激しい光を発しようと。「神」のご下命と恐れをねじ伏せ黙々と作業

    • 薄い本オーディオコメンタリー2

      初めにこんにちは。黒煙とかくろけむとか言います。 漢字の可読性が激低なので平仮名に統一したいなと思いつつだるだると続けています。 とわなな同人誌2冊目を出したのでまたオーディオコメンタリーするかとなりました。 初回はこちら。 前回と同じくひたすら文字だけなので現物はこちら(ダイマ) 今回は全方向完全無欠のイチャラブ本だぞ!!!!! いえ前回もイチャラブのつもりではありましたが、はい。 前回と同じく諸注意らしきもの こちらはとわなな(永遠の7日)の二次創作同人誌です。

      • 薄い本オーディオコメンタリー

        初めにこんにちはくろけむです。黒煙などとも言います。 これは去年(2021年)の冬コミで自分が出した同人誌に自分でコメント入れてく自分大好きぼっち会です。 どう言うつもりで描いてたとかこの素材便利だったとかそんな感じのことを残しておいたら後々何かの参考になるかなと。いやどうかな。 あと単にこの本、気に入っているので。自分の本とか基本的に読み返さないタイプなのでこれは稀なことです。 なおこのページはひたすら文字でしゃべくり倒すだけなので現物は以下通販などから入手してください

        • タイム・ノーフューチャー・マシン

           地下鉄から家まで10分の道をたっぷり30分以上かけて逆に歩いて、どうにか見つけた財布は植込の上にぽんと放られ案の定札は一枚も残ってない。代わりに入っていたのは覚えのない女の写真。ぞっとする様な、女の死体の写真だ。 「おかえり。また収穫なし?」  統合人生管理システムのデフォルト設定女の嫌味顔を遮って聞く。 「タイムマシンは実在するのか」 「無いね」 「絶対に?」 「登録された公的情報全て確認しても実現の可能性もない。三文ゴシップ記事なら別だけど、聞きたいのは学術

        神の船行く星々の間