リクルート流「"0→1"」を生み出すメソッド
今日は本題に入る前に、僕の経歴を少しだけお話しします。
独立志向が強かった僕は大学を卒業した後、フリーライターを目指して海外へ。
※そのあたりのエピソードはこちらの記事ににまとめています
帰国後、中途でリクルートの制作会社に入社し、約3年ほど在籍。リクルートで「起業」や「独立」を学べると思ったので、入社当初から意識高くさまざまなことにチャレンジしました。
今回はリクルートで学んだことを基に「"0→1”」を生み出すメソッドについてお話しします。
01 | アイデアだけでは事業にはならない
リクルートには、社内から事業アイデアを募集する「New RING」って制度があります。書類選考、インタビュー審査、最終プレゼンなどの選考を経て、上位に入賞した案には予算がついて、事業化への道が開けます。
代表的なところで言えば「ゼクシィ」「ホットペッパー」「R25」など、今や誰もが知っているようなサービスが世の中に送り出されています。
毎年、何千ものアイデアが集まってくるのですが、過去にエントリーした全ての作品のアーカイブを閲覧することができます(今はわからないですが、僕が在籍した当時はみれました)
もちろんこんなチャンスを見逃すはずもなく、僕もしっかり応募していました。過去に受賞した作品の分析をしてアイデアを練り、仲間を募って定期的にMTGをしながら、磨きに磨きあげた結果、書類選考で落とされました...。
「いいアイデアのはずなんだけどなぁ...」と首をかしげながら、毎年応募してみるものの結果は変わらず。そもそも良いアイデアだけでは事業にならないと気づいたのは、リクルートを卒業して数年経った後のことでした。
02 | 多くの経営者が参考にしている「リボンモデル」
リクルートの強みは、カスタマーとクライアントを結ぶ「リボンモデル」と呼ばれる手法。
リクルートのビジネスは、基本的に下記3つのステージに沿って構築されています。
【ステージ1】 "0→1"
世の中の「不」を発見し、事業性を見極める
【ステージ2】"1→10前半"
勝ち筋を見つける
【ステージ3】 "1→10後半"
爆発的な拡大再生産
僕はまだ【ステージ1】をウロウロしていますが、周りの経営者の方は、この「リボンモデル」を参考にされている方が多く、次々に新規事業を生み出しています。
03 | "0→1"を生み出すメソッド
世の中にまだ存在してない新しいモデルを生み出す【ステージ1】には、3つのメソッドがあるといいます。
(1)不の発見
新規事業の種となる「不」を探すこと。「不」とは、"不便" "不満" "不安"など、あらゆるネガティブな概念の象徴のことです。単純にお客様が求める「ニーズ」とは異なります。
(2)テストマーケティング
発見した「不」が事業として成り立つか見極めるため、限定的な規模でテストマーケティングを設計します。
(3)New RING(インキュべーション)
アイデアを事業化に繋げていくまでサポート。単なるアイデアを集めて表彰するビジネスコンテストではなく、ブラッシュアップ段階までしっかりサポートするような構造になっています。
僕自身、今はベンチャー企業の立ち上げに関わる機会が多いので、このメソッドが非常に参考になります。昔はアイデアだけで出たとこ勝負でしたが、きっちりと体系立てて組み立てていけば、より強固なものになっていくことを実感しています。
04 | まとめ
今回は「"0→1"」を生み出すメソッドについてお話ししました。今後ビジネスをより拡大していくために、ステージ2、ステージ3に関しても、実践しながら学んでいきます。
より具体的な内容はこちらの本にまとめられていますので、ご興味がある方は参考までにどうぞ。
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