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初の隅田川越えは中川沿い

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

展望台からは見えず、見え隠れする富士

 初めて隅田川を越えて23区東部地域の富士見ポイントをご紹介します。ネットで引っ掛けた「中川沿いの展望台から富士山が見えます」との情報をもとに見つけたのが、葛飾区奥戸の中川沿いにある「中川奥戸展望デッキ」です。富士山からの距離はこの辺りで110キロ。前回の中野区が93キロなのでだいぶ違います。空気の濁った都内の空越しに見ることになるので、空の条件が良くないと厳しいことが予想されます。
 葛飾区を流れる中川堤防の耐震工事が進められる中で、川辺の散策路である中川テラスも整備されました。さらにその屈曲部である奥戸の何か所かに、2013年に堤防よりも高い展望スペースが作られたのが「中川奥戸展望デッキ」です。

 この辺りの中川は川幅も広く、さらにデッキ付近で流路が富士山方向を向いて開けています。ビルがないその方向を望むところに展望台が作られたのですから、これは富士見ポイントとして期待ができます。
 しかしこの場所、交通が不便です。最寄りの京成立石駅から徒歩16分。総武線の新小岩駅からだと22分もかかります。私は自宅の都合上新小岩駅から行きましたが、レンタサイクルで行きました。
 展望デッキはいくつかあるようで、一番大きなものは森永乳業の工場裏あたりにありました。自転車に乗って入るのは難しいですが、引いていけば入れます。
 快晴の早朝、さあ富士はどこだあ! あれ、見えない。見えません。なんと衝撃の展望台からは富士は見えずとの結果が。しかしこれまでの経験で、これでめげてはいけません。テラス沿いに自転車を走らせます。すると、下流に向かって少し走らせたところで、対岸のビルの上に富士が見えました。ほんの少し動くと今度は高層マンションとの隙間に見えます。

 さらに少し行くと、今度は走っている側のテラスの先に割と広めに富士が浮かんでいます。しかし20キロの差は大きいです。天候的には同じような日でしたが、中野あたりと比べ、富士の姿はややぼやけた感じです。登山道などを見分けるのはちょっと難しいです。

 展望台の設置場所は富士山を意識していないのは明白ですね。最後のポイントに展望台をつくっていれば、もっと裾野まで綺麗に富士山が見えたはずです。お台場公園の時も書きましたが、公園などを作る際は、もっと景観をリサーチして計画して欲しいものです。
 またここは、スカイツリーと富士山が少し絡むのがいいです。

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