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千代田区の地面から富士山は見えるか!(2)

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江戸城外堀土手上からの富士山

 さて前回は田安門前歩道橋から見える富士山をご紹介しました。しかし写真は歩道橋の上からのもののみで、地上からの写真はお見せできませんでした。

 「千代田区の地面から、本当に富士山見えるの?」との皆さんの疑問の声が、幻聴として私の脳内に響いてきます! くくく(泣)。
 見えるんですよ、本当に。では別の場所ですが、紛れもなく千代田区の地面から撮った写真をご覧に入れます。

真田堀上、迎賓館越しの富士山
上の写真のアップ

 さて見えますか?富士山。緑色の屋根の右側に頂上付近が写っています。右側の少しとんがったところが白山岳という高まりで、実は富士山の本当の頂上の剣ヶ峰はやや左側の火口のヘリの向こうで見えていません。
 手前の緑の屋根は迎賓館左翼の屋根です。迎賓館の向こう、左側は住友不動産原宿ビルで、原宿駅すぐそばの明治通り沿い「千駄ヶ谷小学校」交差点近くに建っています。
 で、こうした景色が見えるのは、四ツ谷駅から歩いてすぐの江戸城外堀、真田堀上の土手です。江戸時代に築かれたこの土手は千代田区側に上智大学があり、破壊を免れて400年ほど残っています。普通の地面からは数メートル高くなっており、そのおかげで富士山が見えるわけです。

 まあ人工の土盛りなのですが、地面は地面。靴の裏に泥をつけて富士山を見ることができます。住所はというと千代田区紀尾井町の一角です。
 最初の写真はその土手の一番南側、ホテルニューオータニのすぐそばから撮りました。背後には音楽ホールの紀尾井ホールがあります。江戸時代には喰違見附という江戸城の出入り口があったすぐ脇で、階段で土手の上まで登ることができます。
 しかし土手上ならどこでも見えるかというとそうではなく、3か所ぐらいしか富士山は見えません。迎賓館の木々や、新宿区側の建物が邪魔して見えない場所がほとんどです。
 2か所目のポイントは迎賓館の木々やその前の公園の木が奇跡的に谷間を作った場所です。最初の場所から四ツ谷駅方面に少し歩き、上智大学3号館の前あたりで見えてきます。

木々の切間の富士山
上の写真のアップ

 上の写真の下にチラッと見える屋根は、迎賓館の内庭左右にある衛所と呼ばれる警備施設です。富士山の手前に見えるアンテナのある建物は信濃町の三井住友銀行会館でしょう。
 そして夕方になると、富士山が美しいシルエットとなって現れます。木々の隙間に、富士山の裾野かあるいは手前の山かが覗いているのもわかります。

夕暮れの富士山

 さらに四ツ谷駅方面に進んでいくと、新宿側のビルの上に木々の隙間から富士山が見えてきます。

 目印としては「屋台禁止」の土手上の立て看板あたりです。昼間はよーく見ないとわかりませんが、夕暮れ時はシルエットになるので、わかりやすいです。写真は冬の写真ですので、木々の葉が繁る夏場はさらに見えにくくなると思います。

この看板あたりが目印
富士山、わかるかなあ
これこれ

 前の2か所も、春になると土手上の桜などの葉が邪魔し始めると思いますが、あるいは桜の花とのコラボ写真が撮れるかもしれません。春に挑戦してみます。

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