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好きな本

好きな本が増えるのはいいことだ。

何がいいって、発見と気付きができる。
心が安らぐ。
なんでもない時間が楽しくなる。

そんな訳で、近頃のお気に入りを数冊ご紹介。

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01.「工夫を楽しむ10人のゆとりを生み出す暮らしの回し方」

図書館で見かけ、私の生活に深い憧れと影響を与えた一冊。
これを機に、生活を見直して“モノ”へ対する意識を高めた。
主に、日々使う道具の手入れである。

革小物、木で作られた物、植物、掃除、日々の生活に根ざしたモノたち。

すべてをきちんとこなすのは疲れてしまう。だから、ほどほどに、でも定期的に取り入れていくのだ。身の回りを整えることは、自分にすべて返ってくる。

普段の生活のなかに、好き。いい。が増える。
そうすると、気持ちがずっと楽になるのだ。

02.「おべんとうの時間」

なんてことはない、そこで働き生活を送る人々を、お弁当を通して覗いた記録である。 

最初に思ったことは、"なんてことはない他人の日常"がこんなに楽しいなんて。ということ。
"なんてことはない"というが、人は誰かの特別であると気付かされる本だ。

そのお弁当は、誰かの為に作られたものである。

それは体と心を満たす、特別な存在であると同時に、人と人を繋げる窓口になっている。
普段、何気なく口にしているものの視点を変えれば、そこに自分の生き方がグッと詰まっているのだ。
まさに、生きることは食べること。である。

 03.「旅と料理」

雰囲気が好きだ。
この本の雰囲気が好き。

透明感のある文章に、地に足のついた丁寧な暮らしぶりが伺える写真。食事とのエピソード。
自分にはない、食への思い入れがそこにはある。
本から、そこにある著者の気持ちを伺い知ることができる。

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…と、最近の傾向がえらく分かりやすいラインナップになってしまった。ちょっと前、いや今でも、剣と魔法の世界が大好きだし、安楽椅子に腰掛けた探偵も好きだ。宇宙船で旅をするアンドロイドだって。

なんだって、楽しいと感じられるものは好きだ。

お気に入りの“シナ”というのは何であれ、定期的に手に取り、自分を落ち着かせてくれるモノだ。

それは人生を豊かにしてくれることに繋がっている。

そして、その“好き”のストックが増えると、それだけ“自分を大切にする時間”が増えるのだ。

その時間は色んなことを理由に目を瞑っていた、自分の心の機微に耳を傾けるきっかけになるかもしれない。​

好きな本も年月とともに、今の自分に合わせて変わってくる。

生きることは、一つどころに留まらず、常に揺蕩い移ろうものであると思う。

もの同士が触れ合うことで、全ての事象は始まるのだ。何事も、臆せずに選び取るべきである。

いかなる結果を引き寄せようとも、それが自分の生なのだから。

そんな訳で、自分は本を手に取り、その頁を捲る。そこに広がる世界は、まだ見ぬ世界であるのだから。

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