夢の仕事を3年続けられなかった話

最近、Googleのおすすめサイトによく「退職日記」がたくさん出てくるようになってきました。

 どうやら、コロナの影響もあって仕事がなくなってしまった方、在宅勤務や世界的な危機に瀕して、自分のキャリアを考え直す人が増えているのだそうですが、、、、

 ブログとかを読むと皆さん、かなりしっかりした考えのもと退職してらっしゃるので、こんなブログばっかり見ていたら退職を真剣に考えてしまう人は思い悩みそうだな、、、とか思ったので

大してデッカイ理由もないけど新卒で入った会社を辞めた僕の体験談が誰かの力になればと思い、適当にゆるく書こうと思います。

 前に友達から「お前の職場の話、面白いから他の人にも話してる」的なことを言われたので、退職だけでなく軽く2年間をお茶らけてダラダラ書きます。

特にやることもないので(笑)

 ~入社前から配属まで~

 簡単に私の当時のスペック

出身:関西地方

大学:関西の有名私大

大学時代やってたこと:レスリングサークル

 

浪人明けで、志望校に合格出来たものの何か大事なものを失った感じがした僕は、「とりあえず筋肉あれば、男はいけるでしょ!!」的な ナチュラル脳筋の考えで大学からレスリングを始めた。

まぁ、詳しく書いてもしょうがないので端折るけど、結構充実して4年間を過ごした。サークルには結構年の云ってるOBおじさんが多くまだ現役で来ていて、70歳近いのに練習の合間にビール飲んで「これだよなぁ!!」とかいっているおじさんとかに秘かに憧れを抱いていたので、とりあえずOB先輩が多く活躍していた商社業界に興味を持った。

(ちなみにその先輩は、上司がうざすぎてタックルしてクビになったらしいし、他の先輩は銀行に入社してすぐに資格勉強の多さに嫌気がして1か月で辞めたりと参考にする先輩を間違えたのは否めない。)

 

仕事といえば、バリバリ働いて海外にも行って、でも遊びにも余念がないみたいなのは私の追い求める理想の男像で、商社はまさにそんな感じだと思った。

適当にやった就職活動でも持ち前の明るさと、爽やか体育会ボーイを演じた結果、東京丸の内にある商社から内定をもらうことができた。

 内定者懇親会では周りの内定者がみんなキラキラしていて、「こいつらと一緒に仕事すんだぁ!」と妙にテンションが上がったのと初めての東京でかなり緊張したことを覚えている。

 

東京に引っ越しが決まってから東京でどこに住むか毎日検索していたが、ある日、「通勤電車に乗らないようにすれば、飲み会後のタクシー代とか浮くし、仕事もバリバリできるやん!」と思い立ち、銀座に住むことにした。

ここなら歩いても職場まで15分くらいで、おかげでストレスフリーな朝だった。

 

最初の研修は毎日がすごく楽しかった。キラキラした街、キラキラした業界、銀座に住んでいるという優越感。毎日どこかしらで飲んで、たまに合コンして、

「どこに勤めてるんですかぁ~」     「勤め先は商社でぇすぅ~」みたいなことをマジでやってた。我ながら気持ち悪いと思う。

 

そんなこんなで研修も終わり、面接のときに「僻地でもどこでも飛ばしてください!!」的なことを言ったのが影響したのか他の新人が行きたがらない部署に配属になった。取引先は主にアフリカの国々。

 

自分としても商社のイメージはアフリカだったので、希望叶っての配属で、ラストの研修を終え、人事や動機とのお疲れ様会を堪能していた。

その時、人事部のお偉いさんから個別で呼び出された少し羽目を外しすぎたかなとか思っていると、お偉いさんがこんなことを言った。

「辛くなったら、いつでも言って来いよ。」と。話はそれだけ。何のことかわからずに深キョンばりにキョトンとしていると、若手の人事部も来て、「僕にも遠慮なく言ってね」   何のことかわからず、その日の飲み会を終えて、次の日を迎えた。


配属初日は朝から自分のデスクに直接向かう。どんな人たちだろうと緊張しながら朝早くのデスクで待っていた。 

「やあ、君が僕君だね、はじめまして!」

 

部署の先の人たちの簡単な説明は下記

---------------------------------------------------------------------------------------

部長:あだ名クラッシャ    ー                   年齢40半ば。背が2mくらいある。元バレーの有名選手だったそうで迫力がある。顔も結構怖い。体育会をこよなく愛する男。常にニコニコしているが、実は、、、、

 

課長:あだ名ガチボンボン、ボンボン課長  年齢30後半。どうやら日本有数企業創業一家の息子。生まれた時からK大学、卒業後海外大学にてMBA取得。奥さん超美人。高ハイスぺ男。部署説明会でデキるビジネスマン感満載だった。

だが実は、、、、

 主任:SMA〇の草薙君に似ているので草凪先輩30歳ぐらい。実は超有名国立大学出身らしい。かなり静かで、生気を感じられない。顔が常にやつれてる。

 部員:ポジティブ先輩                   20後半。とりあえずポジティブ。一年のほとんどアフリカにいるせいかテンションがアフリカ人。ほとんど利益を出せていないがそれでもポジティブ。あまり登場はしない。(笑)

 

一般職(パン職)                  ミタパン                30くらい。顔がミタパンに似ている。お嬢様らしく、常にきらびやか。商社の女って感じ。最初はすごく親切なお姉さんってイメージだったが、、、


アヤパン 30後半。2児の母。この部署で唯一まとも。愛想もよく、仕事も早い。教え方も丁寧。それでいて時々天然。この人がいなかったらもっと早く辞めてた。

-----------------------------------------------------------------------------------------

こんな感じでかなりキャラが濃い人が多かったせいか最初は圧倒されていた。「これが商社か、みんなキラキラしておる、、、僕は陰キャなんだなぁ」とか思った。

 歓迎会では、

ミタパン「僕君、弟みたいね!私なんでも教えてあげるから!」

部長「久しぶりの新人だからな、期待しているからな」

ボンボン「僕がしっかり教えるからね、キリッ。しっかりついてきてね)

草凪先輩「………」

 と歓迎ムード一色であった。

 

 最初のころは配属後も夜に研修があるために割と忙しかったが、それでも アヤパンのフォローもあり、順調そのものだった(ちなみにアヤパンさんは本当にいい人だった。若干常識に外れる自分の質問も毎回笑って教えてくれたりと本当に助けられた。)

 


そんなある日の夜。          正直入社してすぐなんてそんなにやることもない会社全体的にじっくり育てるみたいな文化があるからか、新人は営業職でも事務作業を並行してやるので新人はそこまでガッツリ営業みたいな感じでもない。

 アヤパンさんは定時に絶対に変えることが信条なので颯爽と帰宅するので、1時間くらい社内の文書や商品知識を勉強して僕も帰宅した。

その時残っていたのはボンボン課長とミタパン。

 ボンボン課長「僕君、残業しちゃだめだよ。これからは生産性を意識してね。そうしないとやっていけないよ」

 「はい、すみません。早く力を身に着けたくてちょっと残って色々と見てました。今日はお先に失礼します。お疲れ様です」

 と帰宅した次の日の朝。

先輩より早く出社してから色々と準備をし、さぁ自分の作業に取り掛かるかとメールを開くと夜中のうちに一件メールが。ミタパンからだ。

 

 

 

 

 件名「新入社員が先輩より先に帰ったことについて。」

 ここから僕の平穏な日々が崩れ去っていく、、、、、

 

次に続く