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田所敦嗣/Atsushi Tadokoro
2021年8月13日 08:42
形の残らない記憶の1つに、食事がある。ベトナムやイタリア料理をトーキョーで食べるのも悪くは無いのだけど、現地で食べる味とは少し違うと感じている。例えそれが全く同じ材料と同じ方法で料理をしたとしても、その土地の雰囲気や気候も味の1つに含まれているので、そこに価値が生まれる。その味覚は街の景色と共に舌に記録され、脳内にずっと残り続ける。これは、究極の1杯を求めて旅に出た思い出の1つであ
2021年8月6日 10:46
これは以前に書いたメコンデルタの記事に登場する、ベトナム南部・ブンタウに住むトゥイとの壮絶な思い出である。彼の娘であるリエンが結婚をするよりも、随分前の話。当時、僕の顧客の1人にちょっと変わった経歴の持ち主がいた。以前はレストランや寿司職人として働いていたが、その後、食を通じて海外との取引にも関わる業界に転職をした。当時の彼は外食事情には詳しいが、海外での生産となるとわからない事が多