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#13 老後2,000万円問題 その2

最近騒がれている老後2,000万円問題…。

前回の記事では、その2,000万円って一体どういう計算でそうなるのか、その分解を行いました。

ズバリ、1か月あたり5.5万円の赤字×老後30年がこの2,000万円の正体でした。

今回はこの身近な課題である2,000万円の不足に対してどうしたらよいか、私なりの考え方を共有したいと思います。

結論から申し上げますと、当たり前と言えば当たり前なんですが、1か月あたり6万円の収入が老後死ぬまである状態を作ればよい、ということです。

そのために今からできることは何か、私なりの考えとして2つ考えています。

❶低リスク投資をする

30代の平均金融貯蓄は529万円だそうです。
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2019)による

仮に35歳の方が貯蓄529万円あるとして、この貯蓄を年利3%で運用するとどうなるかをシミュレーションしました。

年金給付となる65歳時で貯蓄は1,284万円となります。
(これだけでも結構知らない方にとってはインパクトありますよね)

この貯蓄を毎月の赤字分を崩しながら運用し続けていくと、92歳まで持ちます。

当然この通りに運用できるわけではありませんが、年利3%の運用はリスクゼロではないものの、一般的には低リスクとされています。

最近どこの情報を見てもS&P500のインデックスファンドで長期積立しておけば基本OKみたいな流れがありますね。

平均的に今持っている貯蓄を低リスク運用するだけで、老後の2,000万円問題の大部分の不安がなくなるということになります。

❷月6万円の収入を得られるようにする

しかし資産運用は低リスクとはいえどもリスクが伴うもの。
もし金融ショックなどが起こって必要な時に資産がなくなったらどうしよう?という不安も出てきます。

そこで考えられるシンプルな老後2,000万円問題の解決策はというと、65歳で定年退職後、1か月6万円の収入が得られるような職につく、もしくは収入が入ってくる仕組みを作るということです。

1か月6万円・・・これを多いと思うか少ないと思うかですが、時給1,000円の単純なアルバイトですと60時間になりますね。

これを老後にやりたいですか?

年々落ちていく身体能力。
出来るなら身体的負担の少ない働き方をしたいですね。

そこで簡単に想起されるのが不動産などの資産を持つことですが、固定資産税や修繕費を考えると老後に運用し続けるのは大変かもしれません。

一番お勧めしたいのが、同じ資産でも目に見えない知的資産を運用することです。
つまり、自分の仕事の知識・経験を活かしたコンサルティングや教育をすることです。

20代で社会に出た方は、定年退職まで年2,000時間×40年=8,000時間働いていることになります。

どんな仕事でも8,000時間も費やしたら、その道のスペシャリストになっているはずです。

その知識と経験を活かさない手はないでしょう。

それを書籍にするのか、講演して伝えるのか、最近でしたらyoutubeなどで配信するのも良いかもしれません。

いずれにせよ必ずその知識と経験を必要としている人がどこかにいます。
そこにつながるようにすれば月6万円という収入目標は決して高くはありません。

逆に言うと定年前の今から、自分の知識と経験を定年後に活かすためにはどのような方法があるかを考えておくことが老後2,000万円問題の不安をなくす一番の解決策だと考えます。

■まとめ

今回押さえたいポイントです。

年利3%あたりの低リスク資産運用をする
❷月6万円の価値があるような知識・経験を得られる仕事をすること
❸そういう価値のあるモデルとなるような人を探すこと
❹そして、それにつながりそうな人に出会おうとすること

これらを行うことで老後2,000万円問題の不安は大きく減ると思います。


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