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育休を取って良かったと思う5つのこと

 小学校教員であり2人の娘をもつ僕は、第二子の誕生を機に約8ヶ月間の育休を取得しました。育休によって得られたものは他の何ものにも変えられない貴重な経験です。育休も残り3ヶ月。今回は僕が育休を取って良かったと感じていることを思いつく限り書いていきます。

1.我が子の成長を側で見守ることができる

 子育てをしてみると、我が子の成長を見ることがこれほど嬉しいものかと思う場面が多々あります。もちろん仕事をしていても感じることはできますが、育休を取ることでより深く感じられるようになりました。特に保育園に通う長女(4歳)についてです。

 育休を取ると今までより長い時間子どもと接するようになりました。そうすると子育ての大変な面もたくさん経験します。寝起きが不機嫌で朝の支度が全く進まなくてイライラしたり、せっかく作ったご飯をひと口も食べず、お菓子を食べると泣き叫んだり。子どもらしく可愛くもありますが、毎日続くとなかなか大変。

 そんな娘が4歳の誕生日を迎えると急に自分のことを一生懸命やってみたり、運動会でノリノリのダンスを披露したり。びっくりするくらい成長した姿を見せてくれます。その瞬間は働いていても見ることができるかもしれません。しかし、自分が苦労して面倒を見ていた時間がフラッシュバックしてくるのです。成長の度合いを一層大きく感じることができました。その点では共に過ごす時間が長い分、感慨深くなるところもあるのではないかと思います。


2.家族と過ごす時間に感謝するようになった

 男性の育休は自分一人の力で取得できるものではありません。まずは家族。妻は出産という命懸けの想いをして娘を産んでくれました。出産の前には辛いつわり、大きなお腹を抱えての生活、そしてコロナ禍という中での不安。たとえ夫婦の願いとはいえ、僕が代わってあげることはできません。本当に感謝です。

 そして二女が元気に産まれてきてくれたおかげで今の育休生活があります。家族と過ごすこんなにも嬉しい時間をくれてありがとう。寂しがり屋の長女はママの入院中、本当に頑張りました。僕にとって二人で過ごした5日間は親子の絆を深めるものとなりました。

 そして職場の方々。前例が少ない中での育休の手続き、人事関係の整備、学校の子どもたちへの配慮など様々な面でサポートしていただいています。その後押しがなかったら育休は取ることができなかったでしょう。

 僕がこうして家族で過ごせる時間をもてているのは多くの方に支えられているからです。仕事を辞めずに育休をとるのは僕一人では絶対に叶いませんでした。そう考えた時、この時間がどれだけありがたいことなのかを実感しないはずがありません。


3.自分をアップデートする時間をもてた

過去のnoteにもあるように、僕は教師としての働き方に悩んでいました。

 特に、子どもが産まれワークライフバランスを意識したとき、仕事と家庭の両立にとても悩みました。自分の中でモヤモヤしているのにずっと仕事に追われている状態が苦しい時期がありました。そんなタイミングで育休を取ることができ、自分と向き合う時間を取ることができました。

自分がしたいことは何なのか?
どのように働きたいのか?
そもそもこの仕事を続けるつもりなのか?
ずっとこのままでいいのか?
本当にやりたいことは何なのか?

 何ヶ月も時間をかけてじっくりと考えました。他にもたくさんのことを自分に問いかけて自己分析をしました。

 教員となり約10年経験した中で、じっくりとこの時間をもてたことはとても大きな財産です。不思議と自分のやりたいことや先の見通し、目標をもてると心が落ち着きます。やることが明確に、そしてシンプルになり、不安が消えていきました。あとはこれからの人生に必要な自己投資をしていくのみです。

 僕はまだ教員として働きたいと思ったので、仕事効率化のビジネス書やブログ、授業作りに生かせる本を読んだり様々な体験をしたりしています。自分なりにお金の勉強もしました。お金を学ぶことは社会を見る目を養います。それは未来を生きる子どもたちを教育する教員にとって、とても重要な教養だと思います。直接お金のことは教えなくても、今世界でどんなことが起きているのかを知っている強みがあると思うからです。

 もちろんnoteも自己投資の1つです。学びを定着させるために、もっとアウトプットする機会を増やしたかったのと、ブラインドタッチがまだ正確に出来ないのでその練習も兼ねています。復帰した時に役立つと思ったからです。


4.心身のメンテナンスを行うことができた

 今まで仕事に捧げてきたおかげで、自分の体には過度な負担をかけてきた自負があります。慢性的に溜まっていくストレス、増える飲酒量、そして増加する体重。そうやって体はどんどんボロボロになっていきます。そんな自分を見ているうちに自分に自信がなくなる。そうなってはもはや消耗戦です。自分の限界がきてそのうち退職…。いくら続けたくても続けられなくなってしまいます。僕はこの機会に、身体のコンディションの整え方についてきちんと見直そうと思いました。取り組んだことは以下の通りです。

①身軽で調子良く動ける体重を知る
②食習慣の改善
③筋トレで体型維持
④飲酒量を減らす工夫
⑤飲酒以外の効果的なストレス発散方法
⑥メンタルの整え方、鍛え方を学ぶ

 本当にどれもやってよかったです。これらを身につけることは自分自身を守ります。自己資本の基盤づくりです。健康な体で老後を楽しみたいので、しっかり続けていこうと思います。

 特にメンタルは教員が鍛えるべき一番の課題であると感じます。僕自身もっとメンタルが強かったらいろんなことにチャレンジできたと思います。スポーツの分野でも注目されているように、メンタルは鍛えられます。自分に自信をもち、芯の通ったブレない心をもてるように鍛えていけたらと思います。

 ちなみに①〜⑥のほとんどはYouTubeで学びました。YouTubeは健康や生活習慣について時間がなくても分かりやすく教えてくれる動画がたくさんあります。抱っこしてる時、料理をするときなど、何かしながら知識を得るのにもってこいです。YouTubeから知識を得て、より詳しく知りたくなったら関連する本を読む、これで十分です。


5.身辺整理と断捨離ができた

 僕は整理整頓が苦手です。頑張って片付けても、なぜか身の回りが散らかっていく…。そこをどうにかしたかったので、仕事ができる人の片付け方をビジネス書から学びました。

 モノを多く持ちすぎてしまうので、ミニマリスト的な考え方も学びました。そして本当に必要なものだけを残して、多くのものを手放しました。一番捨てたのは服です。僕が服好きなのもありますが、教員をしていると何かと服が増えます。仕事場で使う普段着、ジャージ、スーツ、プライベートで使う私服、部屋着などなど。それらをすべて見直し、どんどん処分しました。僕のおすすめは、ジャージにもなる機能的な普段着を見つけることです。ビジネススーツを持たず、普段着を着まわしてカジュアル化していくのも手かもしれません。このように何かと役割を兼ねることができる服を探しています。安価なものはUNIQLO。ちょっと値が張るものだとアウトドア用品で多く見つけています。

 職場で使う道具類もどんどん減らしています。片付けは自分の思考や習慣を根本から変えていかないと定着していかないことを自覚しました。今は職員室の引き出しや教室をどのように収納するのが最も効率よく仕事ができるのかを模索しています。


➣まとめ ー時間ほど大切なものはないー

 育休を取ってよかったことをまとめると、「時間について見つめ直せたこと」なのかもしれません。我が子の成長というかけがえのない時間。家族と過ごす時間。職場での時間。そして自分の人生。育休で一度立ち止まってみたら、時間ほど大切なものはないことを改めて実感しました。そしてどの時間も僕は大切にしたいと強く思いました。

 そのためには、人生の時間をどのようにレイアウトするのかが重要になります。仕事と家族どちらも大事だから、同じ成果を出しつつ1分でも家族と過ごす時間を生み出せるように働きたい。仕事が手いっぱいだと、せっかくの家族と過ごす時間も心から楽しめません。だから心身を磨き、自分をアップデートして生産性を上げよう。無駄な時間やモノを減らそう。

 盲目的に仕事をしていたら見えない景色をたくさん見ることができました。

 将来の自分の人生を考えて、今どうするのか。家族、仕事、自分の時間をどのようにレイアウトするのか。育休でその価値観を築けたことは、僕にとって最も嬉しいことでした。過ぎた時間は戻ってきません。だから過去を生かして未来を良くする。そんなことを想いつつ、ありがたい育休の時間を過ごしています。

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