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なんでもない日々

21
日常についてのお話です。
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2022年6月の記事一覧

あんまり頑張らない方が、長くはやれそうじゃないかということについて。

あんまり頑張らない方が、長くはやれそうじゃないかということについて。

僕は柔道歴15年,黒帯,弍段の柔道家である。

───なんてカッコつけてみる。本当はたまたま、とてもとても、ゆるゆる続いているというだけだ。

柔道を始めたのは幼稚園の年長さん。「なんかスポーツをしなさい」という祖父の言葉がきっかけだった。
たった4人しかいない幼なじみの男の子が柔道教室に通っていたことを知り、見学に行ってみた。

なにこれ。めちゃくちゃおもろい。

本気でそう思った。柔らかい畳(

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膝も、手も、どこもかしこも震えてばっかり。いつになっても。

膝も、手も、どこもかしこも震えてばっかり。いつになっても。

小さい頃から、みんなの真ん中で話すのが好きだった。

劇の主役をするのが好きだった。みんながぼくをみてくれている!そう思うと、なんだかとても幸せな気分になった。

現代日本においてありえないくらいの田舎生まれの僕が通う小学校は全校生徒100人。クラスメイトは25名。幼稚園からの幼なじみは5名。少なかったと思う。
それでも、みんなの前で何かをするときは緊張した。うまく声が出なくなった。

中学高校と

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土曜日,たっぷり昼寝をして夕方に家を出てみると,多分ずっと降っていた雨はやんでいて、あまりにも暗いようで明るくて,街全体が水の中に沈んだみたいで。

土曜日,たっぷり昼寝をして夕方に家を出てみると,多分ずっと降っていた雨はやんでいて、あまりにも暗いようで明るくて,街全体が水の中に沈んだみたいで。

なんだか、何かが始まりそうな,もう終わってしまいそうな、そんな風が少し吹いていた。
羊文学を片耳に流していたからかもしれないけれど。

いつも朝に流れる景色。いつもとは逆方向に、夜に進んでみる。朝の気だるさみたいなものはやっぱりなくて、代わりに夜に駆け出すほどの元気さはないにしても,少し落ち着いているような。夜が誰もにとって嬉しいモノではないはずだし。
宵の入り、東から西にハイエースで向かうと、夜

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