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2023年8月に読んだ本

悩みの多い30歳たちへ

 私はすでに30をスルッと越えて、もうすぐ40に手がそろそろ引っかかるお年頃なんだけど、それでも十分この本は私を励ましてくれた。書き手の人はGoogleのデザイナーで、韓国出身。ビジネス本ではないんだけど、最高の自己啓発本だと思う。それもガツガツした煌めくビジネス啓発本ではなく、寄り添った等身大の自分へ向けた本。そう言った意味で、とても読みやすかった。

40歳を過ぎて「これからどうしよう」と悩む人が多い。30代までは他の人についていくだけでも、それなりに道が見える。問題はその先だ。一緒に歩んでいた人々が全員CEOになるわけではない。いつかはそれぞれの道を探さなければならないときがやってくる。
そのとき、自分はどんな人間なのか、どんなふうに生きたいのか、何をしたいのかがわかっていなければ、メンタルの危機が訪れる。ぽつんとひとり、残されるのである。

今、40を手前に私はぼんやりとここに書かれていたようなメンタルの悩みを抱えている。どんなふうに生きたいのか、この先どうやって自分の道を切り開いていこうか悩んでいる。このタイミングで読めたことはとても良かった。改めてもう一度読み返そうと思う。
とにかく悩む前に行動する。これが非常に大事だと感じた。


永年雇用は可能ですか3

 一言だけ叫びたい。スーーーーッ(息を吸う音)
「せんせーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」
現場からは以上です。もうこれ以上言葉はいらない。あと読んでない人は1からぜひ読んでください。この空気に心がやられます。

指輪の選んだ婚約者10

 続き、待ってましたよ!前回までで物語がひと段落したな、というタイミングだと思っていたので続きが出るのが非常に待ち遠しかった。私は電子書籍で読んでいたので、物理本の発売日よりも1週間遅れての配信、、、もうこの1週間の長かったこと、長かったことよ…アウローラちゃんが大人になってくる(誰目線)どんどん若奥様らしくなってくるので、非常に頼もしく見てました。1巻から見ると、びっくりするほどの成長具合でおかーさん嬉しい(ほんと、誰目線)
 とうとう大陸まで話が広がって行っているのが、とても興味深い。今までは国の中のお話だったのが国境を超えて、その文化に触れたり、違いに直面したり、冒険要素が強くてそれはそれでとてもワクワクして最後まで一気に読み倒しました。
 こんなところで言うのもアレですが、続き、待ってます…!!!!

鳥類学者だからと言って鳥が好きだと思うなよ

 読み直し。軽快な話し方で進むから、すごく読みやすいんだけれど、研究ってすごく大変で地道な作業なんだなと。研究対象を見にいくために小笠原へ行ったり、海外へ(NOT観光地)行ったり、夜に灯りをつけて深呼吸をすれば虫が大量に口の中に入り、蜂に刺されたり…日々私たちが絶対直面しないような(研究ですからね)出来事が次々と現れる。こんなに大変なのに、文章はとても面白くてなんだかんだ真面目な話もあるのに飽きずに最後までスルッと読めました。
 研究者の話とか、そう言った研究ではない研究の話が聞けるような講演があったら聞きに行きたい。

美味しいベランダ 亜潟家のポートレート

 待ってましたよ〜番外編!今回はまもりちゃんに赤ちゃんができて、出産するくらいまでのお話だった。なんだか家を探す、出産を控えている、ということで身近に感じた内容だった。分かるなぁ、保育園に預ける時の主人公の感情。1歳クラスだと入園できないから、0歳で預けないと仕事復帰が難しいというジレンマ。社会の仕組みがおかしいと感じつつも、自分だとどうにもできない、キャリアの断絶、みたいなところで悩んでて、それが今でも私の中で燻っているので、すごく共感した。物語の中の話だけど、主人公にエールを送った。頑張って〜〜!

ベスト エッセイ2023

 さあさあ、エッセイ本の総集編だよ〜!(突然やってくる怪しい人感が満載)もうね、並んで名前が豪華すぎて。ああ、この人の本読みたかったんだよなぁというのがいっぱいあって、名前見てるだけでゲヘゲヘ言ってました。1つのエッセイにつき、1作家なので、時間の隙間に読むのがちょうど良かった。2023というくらいなので、実は数年前から1年に1冊出ているということを知った、いや知ってしまった。これは去年の本も買わないと〜〜。
 エッセイ読んでみたいんだけど、ハマるかわからない。という人にもちょうど読みやすいし、エッセイ好きの人から見たら、宝石箱のような本ですわー!(急にお嬢様口調で締める)

深く、しっかり息をして

 川上未映子の本を初めて読んだのは「きみは赤ちゃん」がきっかけだった。衝撃だった。何せ私の知っている範囲では、私たちが妊娠の時から抱えていたモヤのような何とも言えないような思いを書いて出している本はなかったからだ。
 面白い育児エッセイならある。ではなくて、パートナーに対しての不満や違い、自分の体の変化などを赤裸々に書いてある衝撃は、今でこそたくさん出てきたけれども、それでも当時読んだ本の衝撃がまだ忘れられなくて時々思い返したように読んでいる。
 前段がなくなったが、この本は12年間のエッセイをまとめた本になっている。この方の感じ方の表現と感情がすごく身近のようで、少し遠いようで、なんだか親戚のお姉さんが私にこっそり日記を読ませてくれるんじゃ?と思うような雰囲気にさせてくれる。
 普段の生活がそのままエッセイになっているような。
 初夏に出たばかりなので、まだ新刊コーナーにあるはず。気になった方はぜひ。

師匠はつらいよ

 この本は、読んだあとに勢いが止まらずに別で読書感想文を書きました。読んでね。
一言だけ伝えるのであれば、師匠の親心と心情が全面にブワッと本から湧き出てきて、もう続きが読みたくてしょうがない。そんな本です。

なんやかんや日記

 「響け!ユーフォニアム」を書いた人のエッセイ。クセの強いわけでもなく、さらっと読みやすく、上手く言えないけれどカフェで友達の話を聞くような、そんな本だった。いくつもの”わかる〜!”があったり、”なんでそんな?”みたいな面白い内容もあったり(金閣寺コンプレックス、がとても面白い内容だった)身近に感じられるエッセイだった。


番外編:

違国日記

 先月、こんな記事を書いてみたのだけれど、実はここから「楽園の魔女たち」を書い直して読んでます。ついでに、今月読んだ本の中の3冊は、ここに記載している本の続きです。ラノベ、最近は異世界転生系が多いのだけど、それはそれで面白いんだけど、こういう本もあるのよーー!ぜひ読んでーー!と誰にいうわけでもなく宣伝する。

 また、最近は文章力を高めたいという欲と、自分の生活を曝け出してみるという訳のわからない想いに駆られて日記書いてます。

 今月も楽しく読みました。おわり。

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