🌸📚12/1~15で読んだ本の記録

ｳﾒちゃんです🌸

月に3回（10日ごと）でまとめる予定が、気づいたら半月経ってました。本当に月日が過ぎるのははやい…。
しかも12月！『今年もお疲れ様！』みたいなCMを見るたびに「そんな時期か…」と思いを馳せています。

さて、今回は結構偏りがあります。
夫から勧められて見始めた“闇金ウシジマくん”のせいでありますが…。
一歩裏路地に入ればこんなことが起こっているのか、という身近なのに遠い世界のような不思議な距離感と、リアル感のないリアルにすっかりハマっています。

それでは、以下簡単な感想です。

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・死刑にいたる病
著者/櫛木 理宇
💭ちょっと前からNetflixで映画の方が上位に上がっていて、気になるな〜観てみようかな〜と思いつつ、結局観ていなかったのですが、オーディブルで見つけたので早速読んでみました。感想としては、「騙されたこの野郎、、、、！」って言うのが1番ですかね…。昔は神童とチヤホヤされていた主人公が、高校進学・大学進学に失敗して腐りきっているところ、昔関わりのあったパン屋さん（連続殺人犯で死刑宣告されている）から突然お手紙が届いて…というお話。主人公が大学生なんですけど、暗くてコミュ力も無くて自意識過剰で浮いている、って設定なので読んでると「確かにこういう子いたな…」と思うと同時に「かわいそう…」と哀れんでしまう感じです。そんな子が殺人犯に唆されたとはいえ、自分の足であちこち回って取材したり真相を探したりと行動力を身につけて成長していくところはホッコリしつつ、主人公の異様な家族関係がその殺人犯と繋がっていくところなんかはゾクゾクしました。どんでん返しというか、真相に近づくにつれ何度か「騙された！！」と思わされる驚きがありおもしろいです。でもハッピーエンド？（と私は思いました）なので、読了後は「まあ良かったね！」と思えます。（薄気味悪さは残りますが…。）今度映画も観てみようかな〜と思ってます。

・ルポ・収容所列島
著者/風間 直樹、井艸 恵美、辻 麻梨子
💭全国各地の精神病院の入院実態（とりわけ、悪質なところだとは思いますが…全てはそうではないともちろん分かりつつ）を垣間見、背筋がゾッとしました。精神障害ってその認定に関しては、知能テストや性格テスト、他様々な面を測る所謂心理テスト（巷のおもしろ半分のものでなく）、あとはもちろん問診があってのものと思っていたので、こんなにあっさりと診断が出て入院させられてしまうものなのだと呆気に取られました。健常者と障害者は本当にそう言う意味でも紙一重ですね。精神と言われてしまえば特に目に見えるものでは無いので、判断が大変難しいところだと思いますが…。お恥ずかしながらこの本で「医療保護入院」という制度を初めて知ったので、それによって引き起こされた悲惨な事件の数々に、正直まだ実感がわいていません。もちろん、人は誰でもいつどのタイミングで障害を持つかわからないので、自分自身『今はただ健常者でいるだけ』という思いで常に生きていますが、突然自由を奪われて拘束監禁される可能性がこんなに近くにあるのかと思うと、線引きって一体なんなんだろう…とより深く考えてしまいました…。「医療保護入院」という制度を知ることができたのは、自衛のためにもよかったなと思いました。
ちなみに、精神病院の実情に関して興味を持ったのは以前（といってもだいぶ前）に夢野久作の「ドグラマグラ」を読んだからなのですが、正直精神障害者への認識や対応については戦前と多少は良くなれど（改善に尽力された方もいらっしゃると思うので不快な気持ちにさせたら申し訳ないのですが、）ほぼ変わっていないのかな…と感じて、そこにもゾッとしました。

・完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件
著者/小野 一光
💭これはもう本当にすごい。すごいとしか言えない著者である小野さんの熱量と努力に感服です。実際の紙媒体だとどのくらいの厚さなんでしょう…ちなみにオーディブルでは20時間でした笑　これだけで１週間近く聞いてた気がします。事件の凄惨さがもう飛び抜けてて、「本当に実際にこんなことがあったの？」「人間ってこんなことができる生き物なの？」っていう、とにかく信じられないので疑問が止まらなかったんですが、読み進めていくうちに本当にあったことなんだ…と思い知らされて、本当に何回か吐きそうになったり、気分が落ち込んだりしながら読み進めました。途中でやめようともちろん何度か思ったのですが、何かよく分からないものに縛られているみたいに「とにかく読み始めたからには最後まで見届けなきゃ…」という思いに突き動かされていたように思います。この本は何を伝えたいのか？それはただ一つ、この事件が事実であること。そこで一体何があったのか、なぜ起きたのか、それぞれの人にとっての真実とは、それら全てが網羅されている本だと思います。そりゃこの長さになるよね…と納得します。この事件を必ずしも全人類が知っているべき！とは思ったり全くしないのですが、もし興味があるなら、中途半端に知るよりも事件の全てを見て受け止めて咀嚼し、自分で真実を感じるのが良いかと思いました。生半可な気持ちで触れていいものでは無いな…と、本当にそれだけ思いました。改めて、誰にでも『アイヒマン』になる可能性があることを心に留め置く必要がありますね。これはミルグラム実験の実演だったのでしょうか…。
ちなみに、ちょうどこれを読んだ後に、夫のススメで見始めた『闇金ウシジマくん』のドラマでこの事件を元にしたお話があり、そのせいでこれまでなるべく文字としてだけ頭に置いていたのに、映像としてもリアルに脳内に焼き付いて悪夢にうなされました。笑　個人的に、最後に光宗さん演じるまゆみが幼稚園を見つめるシーンにグッときました…。ドラマではお腹に出来た子どもと重ねているようなシーンだったと思いますが、実際の事件の容疑者である緒方氏が、元々幼稚園教諭だったということにも重ねているのかな…とも思えて、もしそうならよく調べてらっしゃるなあと感動しました。

・金融屋 借金漬けにされる消費者たち
著者/笠虎 崇
💭闇金ウシジマくんの影響で、多重債務ってリアルにどんななんだろう…と気になり読んでみました。元々大手サラ金のトップセールスマンだったらしい著者の方の体験談だったのですが、そもそもお金を借りようと思ったことがないのでサラ金がどんなものかも知らなかったのですが、改めてお金を借りるのはどこでもやめよう…と心に誓いました。銀行にしろサラ金にしろ、もちろん闇金にしろ、『金を借りるやつ絶対悪』という考えなんだな…と分かり、そして「金の知識が無いやつは食われて当然」という（ウシジマくん的に言えば『食うか食われるか』ってやつですね）ことが常識である世界だということもよく分かりました。後者に関しては、確かに自分自身もよく感じます。「お金の正しい知識ってどこで手に入れればいいんだ、、、？」と改めて感じ、これこそ義務教育で教えておくべきことなんじゃないかと心から思いましたね…。サラ金会社のブラックな様子と、愉快な（？）先輩たちとのやりとりも含め、短めポップなのでさらっと読めて（聴けて）楽しかったです。

・裏のハローワーク
著者/草下 シンヤ
💭これもまたアウトロー系の世界を覗き見したくて読んでみました。著者の方は、前回か前々回のときに感想書いた元薬物使用者の方なので、ちょっと内容的に被るところもあったんですが、それでもおもしろかったです。マグロ漁船員に始まり、臓器売買人まで、当たり前だけどちゃんとそういう職業の人も実在するんだなあ…と（中には職業なのか…？と思うものもありましたが笑）月並みな感想を持ちました。実際にその仕事に就かれてる方のインタビューで進んでいくので、内容のリアリティはもちろん、こちら側が勝手に抱いていたイメージや偏見が誤っていたんだと知ることも多く、とても興味深かったです。こちらも短めなので気軽に楽しめます。

・なぜ、詐欺師の話に耳を傾けてしまうのか？
著者/多田 文明
💭こちらも以前に読んだ「キャッチセールス〜…」の著者が書かれた別のものでした。騙そうとする側が、どのような手段や手法、心理効果を狙ってやっているのかということについて、実体験などに基づいた考察になっています。個人的に占いとかもそうなんですが、特に心理学の効果や与える影響について学術的に知っていると、「あ〜これはあの効果を狙っているな」「あ、今自分の中でこういう心理が働いてるな」というのが分かるので、（それが良いか悪いかはその方の考え方によるかと思いますが）一歩引いて冷静に自分を客観視できるし、人の言うことを鵜呑みにせずに考えることができるのでいいよなと思います。実体験としては、これは心理学部あるあるだと思うんですが、「セルフハンディキャッピング」を学ぶと、以降の試験などで『私全然勉強してないわ〜』とか言うとすぐに方々から『それセルフハンディキャッピングじゃん！！』と言われるようになります。笑　そうすると、必然的にセルフハンディキャッピング的発言を避けるようになったり、自分自身で「私びびってるんだな…」と分かるようになるので、目の前の問題とよりクリアに向き合えるような気がします。
話が横道に逸れましたが、そういった意味でとてもタメになる本だと思います。ちなみにこんなこと偉そうに言っても営業トークに100%押し負ける私なので、ほんと、頭でっかち過ぎてもダメだなと思います。笑

・誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方
著者/今井 孝
💭はやく、、、早く要点を教えてくれ、、、！と思いながら、精神論を聞いていたら、結局のところ「自分が気づいていないだけで、自分が出来る大したことないと思ってることはある人にとってはお金を払ってでもお願いしたいことだから、それをいち早くお金になるように売り出した人の勝ち」って感じの内容だったかなと思います。それまでは、とにかく『自分に自信持って！』という内容が長めでした。確かに自信持つことは難しいから、そこに時間かけなきゃいけないのは分かるけど、あくまでも方法が知りたくて読んでるので、もう少し感情論というかその励ましの部分は短くて良かったな…と個人的には思いました。久々にこういう自己研鑽系？（何と言えばいいのか…）読んだけど、やっぱり自分はこういうジャンルは合わないんだなと実感できました。

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以上７冊でした！
12/15から書き始めたのに、結局１週間もかかってしまい、せっかく記録のために残してるのにすでに忘れかけているものも多くありました。
１冊１冊、読み終わったら新鮮なうちに感想残しておかなきゃな〜！と毎回思うのに、
すでに５冊ほど読み終えて放置しています。笑

鉄は熱いうちに打てと言いますが、
読書感想文も本当そうですね〜…反省。

さてもう年の瀬ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか〜。来年もオーディブルにお世話になりそうなので、引き続き読書していきたいと思います！📖
目標は、読んだことなかったニュージャンルへの挑戦！

次は年末にまとめたい〜！