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アウトプットを増やすと正しいインプットが増える

読書、研修、できる人の話を聞くといった行為は自分の能力を高めるために必要なことだ。
自身を成長させるために「どんな本を読めばいいか」「どんな研修を受ければ良いか」そして「どんな人の話を聞けばよいか」などと考える人は多い。

自己を成長させるための秘訣や考え方については過去の記事でも述べてきたが、最も重要なことは自身のマインドを変えることだ。

だが、これだけでは行き詰る。

読書も研修も聴講もこれらは全て外部のものを自分の中に取り込もうとする行為で、一般に「インプット」と言われる。これは知識の絶対量を増やすために必要な行為だが、学びで得たモノを本当の意味で自分のモノにするには、入れるだけではなく、消化することが必要になってくる。

消化するためには「アウトプット」と呼ばれる行為が必要だ。

インプット・アウトプットはもともとコンピューターに関する用語だが、今ではスキルアップのためのメソッドとして当たり前のように使われているし、ビジネスシーンでも入手した情報を資料化する際に「アウトプット」という単語が用いられている。

このインプットとアウトプットが知識を定着させるために有効だということは脳科学的にも証明されていて、その黄金比はインプットが3に対してアウトプットが7だと言われている。

例えば、職場の代表として受けてきた研修で得た知識を職場の同僚に発表しなければならないといった場合、研修で得た知識を人に説明するため必死に勉強するだろう。この研修と発表のための勉強がインプットであり、人に説明することがアウトプットとなる。

そしてこのプロセスを経た場合と発表の場を与えられず研修を受けっぱなしでアウトプットが無かった場合、どちらが知識が定着するかは火を見るより明らかだ。
前者のほうが知識が消化・吸収され、自身のものとなる。

インプットしたことはアウトプットすることで定着し、磨かれていくのは勉強もスポーツもアートも全て同じだ。
そのため自分自身を積極的に「アウトプット」する機会に立たせることが重要となる。
アウトプットのためにnoteを活用しているという人も多い。

営業マンが顧客への技術説明の時に技術屋を連れていっていると、その営業マンはいつまでもセールスエンジニアにはなれない。ゴルフの練習を打ちっぱなしで何百発打ったところでコースに出なければスコアは上がっていかない。苦手意識があったとしても自身で取り組むことで思いもかけない質問や理解してもらうための努力、練習では出会うことのなかったシチュエーションによって自身が理解していない点や足りない点が浮き上がってくる。

本番の無い練習は伸びない。
自身の出来ないポイントを認めるのは勇気がいる行為だが、この出来ないポイントを補うためのインプットが正しいインプットだ。
出来ることを繰り返すことは精度は上げられても幅は広がらない。

「人間はアウトプットを増やすことによって、自然と正しいインプットが増えるように作られている」
ビル・ゲイツ

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