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紅乃がVになる理由 - 《第一章》コンプレックス克服&のじゃろりさんに憧れて

また前回から随分と間があいてしまい、続きを楽しみにしていてくださったかたには、お待たせしてしまいまして本当すみません。

さて今回は、そもそも私が Vtuber になる前に、雑談メインの配信者になったきっかけからお話させてください。

私がお仕事以外で遊んでいる唯一のゲームと言っていい某国産MMORPG。それで遊ぶときはいつも、ゲーム内フレンドたちと Skype で攻略の打ち合わせはもちろん、くだらない雑談もしております。もう10年以上こんなスタイルで遊んでおりますし、都内のフレンドたちとは幾度となくオフ会などで直接会って話すような仲で、ゲームに関する相談だけでなく、リアルの相談もしあうような、なんでも話せる友人たちです。

なかでも歯に衣着せぬ mastertank というフレンドからは、いつも独特の半笑いかつ説得力のある声で「スイちゃんは何が言いたいのかよくわからない。トークが下手過ぎて、本当にライターなの? って思うよね」と耳の痛いことを言われたものです。そして、自分でも自覚していたコンプレックスを指摘されてしまう度に「てへへ」と情けない笑いしか出てこなかったものでした。

転機は2018年の暮れにガラケーから iPhone8 に機種変更し、スマホデビューしたことでした。私がガラケーをしつこく使い続けてたのには訳がありまして、ATM などのタッチパネルが反応しないことがあったため、スマホを使いこなす自信がなかったのです。しかし、iPhone を触ってみて今までの不安が杞憂に終わりました。操作のしやすさとわかりやすさ、そして、パソコンだけでは面倒なこともスマホのアプリならお手軽にできてしまうことに気がつくのにも、そう時間は掛かりませんでした。

iPhone の操作にも慣れた頃、同人関係で親しくしてもらっていた友人が SHOWROOM で配信していたのを見ていて、さっそく私もトークスキルの上達を目指し、自身の同人活動の PR も兼ねて雑談配信をするようになりました。

初めは顔出しの実写でやっていたのですが、SHOWROOM V というバーチャルキャラクターで配信できるアプリがちょうどその頃出ておりまして。のじゃろりさんのあの独特な、まるでウゴウゴルーガのような世界観に憧れてた私は、さっそく SHOWROOM V を使ってバーチャルキャラクターでも配信するようになりました。 SHOWROOM VVRoid Hub からバーチャルキャラクター(アバター)を呼び出すだけで、すぐにフェイストラッキングができ、配信ボタンを押せば SHOWROOM で配信ができてしまうのです。「スマホさえあれば、バーチャルキャラクターになれるだろう」と思い込んでいた私の考えをそのまま実現させたようなアプリですね。動画の録画もできるため、今でも現役で愛用しています。

VRoid Hub には自由に使って良いアバターがいくつか登録されているので、そのなかから気に入ったものを2,3種類配信に使っていましたね。VRoid Hubを使うには、pixiv アカウントが必要なのですが、すでに同人活動用にアカウントを持っていたため、スムーズに使うことができました。思い立ったその日のうちにバーチャルキャラクターで配信することができました。

ウゴウゴルーガみたいな映像表現がしたくて SoftImage 購入資金を貯金していた頃の私が見たら、どんな顔をするのだろう? と思う未来がここにあったのです。

そんな私が配信者になるきっかけを与えてくれた mastertank 氏 が先月の5月21日に急逝いたしました。私より若かったのに。いつか「あれ? スイちゃん、話上手くなったんじゃね?」って見返したかったのに。最後はこの記事を書くためにお尻を叩いていくなんて。

現在の私は SHOWROOM ではなく、ニコニコ生放送にて雑談配信をしています。ご興味があれば、ぜひ私の雑談にお付き合いください。


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