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情熱と愛情、そして破滅 ~ オペラ『マノン・レスコー』より

*上記YouTubeはオペラ『マノンレスコー』間奏曲

私達人間というのは、力強さと弱さをあわせもつ悲しい生き物ですね。そして、それをひっくるめて愛おしい生き物でもあります。

目の前で困っている人を助けようとする力強さや、やりたいことにまっしぐらに進める情熱勇気もあれば、バーゲンセールやコンビニで必要ないものを買ってしまったり、お金につられて後先考えずに行動して後悔する弱さもあります。

さて、昨日、ヴェルディのイタリア・オペラを取り上げましたので、本日もイタリア・オペラにしましょうか。

イタリア人は、個人個人の気質の違いは別として、とても情熱的で感情表現が豊かなイメージがあるのではないでしょうか?また、イタリア人はスタイルや外見に気を使う傾向があります。彼らは洗練されたファッションセンスを持つイメージもないでしょうか?音楽が感情をあらわすものであり、衣装や舞台の美しさを考えると、音楽劇であるオペラが誕生したのがイタリアである、というのもうなずける気がします。

人の情熱勇気、そして、弱さと言えば、プッチーニのオペラ『マノン・レスコー』を思い出します。内容や登場人物等に関しては、ほかのブログや記事をごらんくださいませ。

マスネという他の作曲家が、その10年前に『マノン』というタイトルのオペラを創っていますが、双方ともに原作は18世紀後半のフランスの小説。以前、【男たちを破滅させる女】の代名詞でもある『カルメン』

をとり上げましたが、それよりも前に書かれた小説であり、魔性の女を描いた最初のものであると言われています。(小説というジャンルでなければ、新約聖書の『サロメ』がその魔性の女を描いた最初になるかもしれませんが。)

女性本人は男性に破滅させる意図はないのですが、自由奔放な生き方により男性を破滅させてしまう。

男性のみなさま方、情熱と勇気は大切ですが、くれぐれもお気をつけくださいますよう。女性のみなさま方、何が男性を惹きつけるのか、どうぞ研究なさって下さいませ(笑)。ただし、破滅させるところだけは、学びませんように!

*上記は、それぞれマノン・レスコー全編です。



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