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心のデトックス|「孤独」の取り扱いと「個性」の立ち位置

ここ最近、「孤独」について考えていました。

辞書などで調べてみると、「ひとりぼっちでいること」「身寄りのないこと」「心を通わせる人がいないこと」など、いろいろな言葉が出てきます。
なにか、ピンとくる言葉はあるでしょうか。


私は、この「孤独」という「感情」が、子どものころから背中にピタッとくっついている感覚をもっていました。それは集団の中にいても、家族の中にいても、一人でいても、です。

なんというか、つい「一人でやらなければ」「孤独でも大丈夫」とか、そういう感覚をもってしまいます。そして、たいてい失敗するときは、この「孤独感」に支配されたときなんですよ。

孤独とは、ときにおそろしいものです。
それが原因で起きた犯罪は、どのくらいあるでしょうか。
社会を形成するうえで、どうして人は孤独を感じてしまうのでしょうか。

今日はこの「孤独」について、少し考えてみたいと思います。

「孤独」から感じること

「孤独」は、簡単に言うと「一人でいること」だと思うんです。

事実として、「一人でいる」状態と、そして感情として「寂しい」がセットになっている、「孤独」からはそんな印象を受けます。

友だちがいなくて寂しい、孤独だ。
恋人がいなくて寂しい、孤独だ。
家族がいなくて寂しい、孤独だ。

状態と感情のセット。もちろん、ここから「寂しい」という感情を切り離しても「孤独」は成り立ちます。積極的に、落ち着くために孤独な環境を選択することだってありますしね。


私も、わりと一人の時間は欲しいほうです。
静かでありがたい、集中とアイデアの時間。この時間がないと、息が詰まって苦しくなるかもしれません。

だから孤独は、私にとって「癒しの時間」ともいえるわけです。

しかし、そうは言えども……
「孤独」という字面から感じる、なんともいえない、この冷たさよ。

「孤独」という言葉の意味

まずは「孤独」の「孤」。こどもへんに瓜。
「狐(きつね)」みたいで、どこか不穏な感じがする字です。

辞書で調べると、「みなしご。親をなくした子」とか「ひとり。ひとりぼっち」とか、そんな言葉が出てきます。
親を失った子。寂しい、寂しすぎる。

そして「独」。
けものへんに虫。こっちも字面からして、なんだか怖い、気持ち悪い。

調べてみると、「ひとり。ひとつ。相手がいない」とか、「ひとりよがり。自分だけ」といった言葉が並びます。独占とか、そういうことでしょうね。

ひとりよがりのみなしご。
寂しい印象にならないわけがないですね……

しかし、ふと考えてみると、きつねにしろ虫にしろ、そもそも自然の生き物は孤独の集合体なのかもしれません。きつねは育児しますけど、虫なんて産卵で繁殖しますから、生まれてから死ぬまで孤独、みたいなものですし。

「孤独」は、ひとり。それは自分と他者とを分けるものでもあります。

そもそも全体がひとつであれば、安心なのでしょうか。
そこに「個性」はあるのでしょうか。

私たちは生まれて、「個性」を与えられる代わりに、ひとりという枠組みを背負わされるわけです。「孤独」は生まれて生きていくうえで、誰しもが背中にピッタリと張り付けているものなのかもしれません。

もしかすると、みんな言わないだけで、背中にそういう感情をもっているのではないですか? どうなんですか? 教えてください。

「孤独」は全体に対する存在価値

そう思うと、「孤独」は「わたしは全体ではない」と切り離し、「個性」を活かすために必要な感情のようにも感じられます。

「自」と「他」を切り離し、「自」を拡張したがることを「エゴ」と呼んだりもします。そして、私たちはこの「エゴ」に苦しめられるわけです。

「自」の拡張(=エゴ)とは、たとえば
「自分のものをもっと増やしたい」
「これは自分の物、あれも自分の物」
「より良い物を手に入れて、大きな自分になりたい」
みたいな感情、とでもいえばいいでしょうか。

「自」にとらわれる感覚。

ただきっと、私たちは「孤独」であるがゆえに、この感情から抜け出すことに苦労するのでしょう。抜け出した人を「解脱した」なんていいますね。
そうだ、ブッダレベルなんだ。
じゃあ、一般人はこうして、ジタバタするのがやっぱり「生きている」感覚そのものなのかもしれませんね。


ただ、だからこそ、きっと美しいものを生み出すのでしょう。
苦しいからこそ、何かを作り出すのが人間です。

私たちは「個性」にこだわります。
私は誰かとは違う、才能がある、こういうところが人と違う。
そして、自分が特別であると感じると、安心します。

それはときに、恥ずかしいもののように言われますけど、でも一人で生きていくうえで、「他者と自分との違い」を認識することは、爆発的な創造エネルギーを生み出す瞬間でもあります。

孤独を感じる時間は、ある種、とても自分らしいものなのかもしれません。


孤独は寂しいものかもしれませんが…
生きるうえで、きっと必要なものなのでしょう。

ただ、これがマイナスに働いたときの恐ろしさも、私たちはよく知っています。これは「個性」を感じる瞬間なのだと認識して、自分と向き合うために使えれば、少しは創造的に変換できるのではないか…

今朝は、とりあえずそんな答えにたどりつきました。

皆さんの「孤独」との向き合い方、捉え方も、ぜひ教えてください。



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