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新聞より:選択的夫婦別姓

コラム780:新聞より:選択的夫婦別姓

 社会派に怒るクララです。

 経団連が女性活躍担当相に選択的夫婦別姓の導入を求めたという記事を読みました。しょうもない役所に、経営者の団体、というアクターに、疑問続出ですが、まあいいです。夫婦別姓はとても大事だと思うのです。

 女性の権利とか、進歩的な考え、というのも大切ですが、これは、「人間の尊厳」の問題だと思います。

 私は、20年以上前、別姓で仕事を続けることにしましたが、まず、免許証や保険証の公的書類では新姓しか通用しません。免許証は、新しいものを交付してくれるのかと思ったら、古い免許証の裏に「姓変更」のスタンプを押されて、新姓をマッキーで!書かれました。油性ペンをふーふーと乾かす担当者を見ながら、自分の価値の低さを思い知るのです。また、旧姓の唯一の証拠であるパスポートの旧姓併記も、当時は「国際的に認知されている」書類を出して審査を待たねばならず、英語の論文の提出までしなければなりませんでした。旧姓が書いていないと、外国のホテルにも泊まれません。それから、職場では「通称使用申請書」も書かされ、屈辱の日々でした。

 幸い、上記の一部は、今は必要ないようですが、それでも、通称使用は、つらい。自民党の保守層は「家がこわれる」などとワケのわからないことを主張しますが、通称を使ったくらいで壊れる家なら、すでに壊れているんじゃないの、とつっこみたくなります。

 というわけで、別姓は、諸外国と同様、普通に認めてよ。尊厳を認めてよ、と思うのでした。

お付き合いいただき、ありがとうございます。

2024年1月20日

クララ

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